
時給制ラヴァーズ
第4章 4.センターラインを越えて
「ん、ぅ、けーとっ、抜いて、あ……これ、だめ……っ!」
こんなものだと思わなかった。一応入れようとしてギャー無理無理って笑って騒いで、それで終わるものだと思ってたんだ。
だけど中に入ったそれの振動は予想以上に刺激が強くて、声が抑えられない。恥ずかしい。気持ちいい。恥ずかしい。そんな気持ちで頭の中がぐちゃぐちゃだ。
慶人はなぜか無言のままで、スイッチを切ってくれる様子はない。涙で滲んでよく周りが見えない。
「は、ふ、けーと、もういい、もうギブアップっ。それ以上は、変になる……っ、んん!」
それでも涙声での訴えが届いたのか、やっとのこと震えるそれが引き抜かれた。多少荒っぽく抜かれたけど、それは俺の望んだことだから文句は言えない。
それでも脱力感いっぱいにベッドに沈み込んで呼吸を整えようとするけれど、なかなか乱れた息は治まってくれない。
息苦しい枕を顔の前から外して大きく呼吸をしていると、なにかが聞こえた気がした。
「……ん」
「けいと……?」
なにを言ったのか聞き返そうとしたけれど、それより先にきしりとベッドが軋んで、慶人の頭が視界の端に覗く。
「ごめん、責任取るから……っ」
「え?」
そしてそんな押し殺したような声が聞こえ、同時にぐっと腿を押さえつけられた。そうやって浮いた腰を持ち上げられて。
「なっ、待っ……!」
突然の事態に混乱して意識と体が切り離された俺には、音と画像がフラッシュバックのように瞬いて見えた。
初めての感覚と、信じられないくらいの気持ち良さと、慶人の必死な顔と、きしむベッドの音と、電流みたいな断続的な衝撃と、荒い息と、自分の口から洩れる自分じゃないみたいな声と、泣きそうな顔。
慶人の顔って改めて見ると顔すごくかっこいいなとか、やばくないかこれとか、散り散りに色んなことを思って、それから……。
こんなものだと思わなかった。一応入れようとしてギャー無理無理って笑って騒いで、それで終わるものだと思ってたんだ。
だけど中に入ったそれの振動は予想以上に刺激が強くて、声が抑えられない。恥ずかしい。気持ちいい。恥ずかしい。そんな気持ちで頭の中がぐちゃぐちゃだ。
慶人はなぜか無言のままで、スイッチを切ってくれる様子はない。涙で滲んでよく周りが見えない。
「は、ふ、けーと、もういい、もうギブアップっ。それ以上は、変になる……っ、んん!」
それでも涙声での訴えが届いたのか、やっとのこと震えるそれが引き抜かれた。多少荒っぽく抜かれたけど、それは俺の望んだことだから文句は言えない。
それでも脱力感いっぱいにベッドに沈み込んで呼吸を整えようとするけれど、なかなか乱れた息は治まってくれない。
息苦しい枕を顔の前から外して大きく呼吸をしていると、なにかが聞こえた気がした。
「……ん」
「けいと……?」
なにを言ったのか聞き返そうとしたけれど、それより先にきしりとベッドが軋んで、慶人の頭が視界の端に覗く。
「ごめん、責任取るから……っ」
「え?」
そしてそんな押し殺したような声が聞こえ、同時にぐっと腿を押さえつけられた。そうやって浮いた腰を持ち上げられて。
「なっ、待っ……!」
突然の事態に混乱して意識と体が切り離された俺には、音と画像がフラッシュバックのように瞬いて見えた。
初めての感覚と、信じられないくらいの気持ち良さと、慶人の必死な顔と、きしむベッドの音と、電流みたいな断続的な衝撃と、荒い息と、自分の口から洩れる自分じゃないみたいな声と、泣きそうな顔。
慶人の顔って改めて見ると顔すごくかっこいいなとか、やばくないかこれとか、散り散りに色んなことを思って、それから……。
