
ミニチュア・ガーデン
第6章 喪失した道
ざらついた舌が裏側をなぞり、唾液にぬめると上側をくすぐる。
怯えながらの行動なのに、舌の動きは大胆で滑らかで、欲求を煽る。舌根のざらつき、唾液のぬめり、質量、体温、音の全てが快感へと繋がる。
本能へと、三大欲求へと媚を売る行為は、今までそうだったように非常に有効だ。彼への想いが無くとも、この濃厚なキスは癖になってしまう。
快楽に力が抜けると、彼の舌は更にガルクの口の中を蹂躙し、舌を甘噛みされる頃にはすっかり骨抜きにされてしまっていた。
こんな口づけは彼と交わした事がない。それは彼はこの口づけは好きではない、と言う事なのだろう。
だが、口しか触れていないのに、服を押し上げて窮屈だと叫ぶ性器はその行為を喜び、先走りを滲ませていた。
パッと彼が離れ、ガルクが目を開く。彼がキッチンの方を見ているのでそれを辿ると、コップを片手に驚いて固まっているフェイクの姿があった。
ハッとしたガルクは慌てて立ち上がり、逃げる様に自室に入る。フェイクにはラークの行動の意味がわからないのだろう。そして、状況的に咎められるのは自分だと分かっている。
「何をしてるんだ?」
ガルクが部屋に逃げ込んでから、フェイクがラークに問いかける。彼はボソボソと答えたが、ガルクには聞こえなかった。今の彼ははっきり喋る事が出来ないのだ。小さく、掠れて潰れた様な声しか出せないのだ。
怯えながらの行動なのに、舌の動きは大胆で滑らかで、欲求を煽る。舌根のざらつき、唾液のぬめり、質量、体温、音の全てが快感へと繋がる。
本能へと、三大欲求へと媚を売る行為は、今までそうだったように非常に有効だ。彼への想いが無くとも、この濃厚なキスは癖になってしまう。
快楽に力が抜けると、彼の舌は更にガルクの口の中を蹂躙し、舌を甘噛みされる頃にはすっかり骨抜きにされてしまっていた。
こんな口づけは彼と交わした事がない。それは彼はこの口づけは好きではない、と言う事なのだろう。
だが、口しか触れていないのに、服を押し上げて窮屈だと叫ぶ性器はその行為を喜び、先走りを滲ませていた。
パッと彼が離れ、ガルクが目を開く。彼がキッチンの方を見ているのでそれを辿ると、コップを片手に驚いて固まっているフェイクの姿があった。
ハッとしたガルクは慌てて立ち上がり、逃げる様に自室に入る。フェイクにはラークの行動の意味がわからないのだろう。そして、状況的に咎められるのは自分だと分かっている。
「何をしてるんだ?」
ガルクが部屋に逃げ込んでから、フェイクがラークに問いかける。彼はボソボソと答えたが、ガルクには聞こえなかった。今の彼ははっきり喋る事が出来ないのだ。小さく、掠れて潰れた様な声しか出せないのだ。
