
ミニチュア・ガーデン
第6章 喪失した道
扉が僅かに開いた気配にガルクが視線を向けると、怯えながらラークが覗いているのが見えた。自分のせいでフェイクが責められていないかと不安になったのだろう。
「……俺は良い。そいつの所に行け」
ガルクは言い放ち、二人から視線を外す。本当は優しく微笑んで「どうした? 喧嘩なんかしてないぞ?」と言って安心させたかった。
フェイクは戸惑った様にラークとガルクを交互に見た後、やはりこちらの方が放っておけない、とラークの方へ向かった。
「大丈夫だよ。怒ってないから」
そう声をかけ、フェイクは彼を連れてリビングへと出て行ってしまう。
扉越しに彼らの気配は感じるが、用もなく入って来る事はない。この部屋はガルクのプライベートな空間である。
だいぶ熱は引いたとは言え、強く刺激された性欲がすぐに頭をもたげ、下腹部に圧迫感をもたらす。
舌の裏側をなぞる感触を思い出し、続く舌の動きを追いかける様に、連鎖的に思い出してしまう。そうなると性器はすぐに熱くなり、硬く膨張する。
ベッドに腰かけ、性器を露出させ、キスの感触を記憶の中でなぞりながら扱く。これは、もう吐き出してしまわないと治まらない。
頭の中は彼との性交渉で埋め尽くされる。滑らかな肌が赤みを差し、汗ばんでいく。涙がこぼれそうな程に涙を溜めて潤んだ目。体のラインをなぞればピクピクと反応する。
彼には苦痛のはずの行為なのに、ガルクだからと言って求める、その独占欲を満たしてくれる言動。
ピンと上り詰めた瞬間、ゾクンと快感が体を貫き、手に生暖かい体液が零れる。強い快楽の鼓動に伴い、ヒクンヒクンと痙攣しながら精液が排出される。
自分でも熱いと認識出来る息をつきながら、甘い疲労感に浸りつつ、綺麗に拭き取る。
女に事欠かないこの時期に手淫をするとは思っていなかったが、下手な女を抱くよりも良かった、と満足しているのは否定出来なかった。
「……俺は良い。そいつの所に行け」
ガルクは言い放ち、二人から視線を外す。本当は優しく微笑んで「どうした? 喧嘩なんかしてないぞ?」と言って安心させたかった。
フェイクは戸惑った様にラークとガルクを交互に見た後、やはりこちらの方が放っておけない、とラークの方へ向かった。
「大丈夫だよ。怒ってないから」
そう声をかけ、フェイクは彼を連れてリビングへと出て行ってしまう。
扉越しに彼らの気配は感じるが、用もなく入って来る事はない。この部屋はガルクのプライベートな空間である。
だいぶ熱は引いたとは言え、強く刺激された性欲がすぐに頭をもたげ、下腹部に圧迫感をもたらす。
舌の裏側をなぞる感触を思い出し、続く舌の動きを追いかける様に、連鎖的に思い出してしまう。そうなると性器はすぐに熱くなり、硬く膨張する。
ベッドに腰かけ、性器を露出させ、キスの感触を記憶の中でなぞりながら扱く。これは、もう吐き出してしまわないと治まらない。
頭の中は彼との性交渉で埋め尽くされる。滑らかな肌が赤みを差し、汗ばんでいく。涙がこぼれそうな程に涙を溜めて潤んだ目。体のラインをなぞればピクピクと反応する。
彼には苦痛のはずの行為なのに、ガルクだからと言って求める、その独占欲を満たしてくれる言動。
ピンと上り詰めた瞬間、ゾクンと快感が体を貫き、手に生暖かい体液が零れる。強い快楽の鼓動に伴い、ヒクンヒクンと痙攣しながら精液が排出される。
自分でも熱いと認識出来る息をつきながら、甘い疲労感に浸りつつ、綺麗に拭き取る。
女に事欠かないこの時期に手淫をするとは思っていなかったが、下手な女を抱くよりも良かった、と満足しているのは否定出来なかった。
