ミニチュア・ガーデン
第1章 無
「なんでもない。ちょっと考え事をしてただけだ」
「ふぅん?」
誤魔化す様に言ったのだが、彼はそれ以上尋ねようとしてこない。彼の性格では、自分から相手に踏み込めないのだ。特に、大切だと思う人の心は、知りすぎてはいけないと思っている節があり、興味を示さない様にしているのだ。
ラークは結局、気に入ったものが無かったらしく、CDコーナーに飽きて、本の方に向かう。ガルクはその後を着いていき、彼の危険になる物がないかと周囲に目を光らせる。こちらの方が人が多く、彼の魅力に悪い虫が寄って来るのは必然である。例えすぐ背後にガルクが居ようとも、関係なくナンパをして連れて行こうとする輩がいるので、油断できない。
ともあれ、今日はガルクがその人々を制御しているので、その心配は無かったりする。
ラークが足を止めたのは、魔法関連のコーナーである。
面倒くさがりな上に天才的な才能を示すところもある彼なのだが、魔法に関しては勤勉である。
「ふぅん?」
誤魔化す様に言ったのだが、彼はそれ以上尋ねようとしてこない。彼の性格では、自分から相手に踏み込めないのだ。特に、大切だと思う人の心は、知りすぎてはいけないと思っている節があり、興味を示さない様にしているのだ。
ラークは結局、気に入ったものが無かったらしく、CDコーナーに飽きて、本の方に向かう。ガルクはその後を着いていき、彼の危険になる物がないかと周囲に目を光らせる。こちらの方が人が多く、彼の魅力に悪い虫が寄って来るのは必然である。例えすぐ背後にガルクが居ようとも、関係なくナンパをして連れて行こうとする輩がいるので、油断できない。
ともあれ、今日はガルクがその人々を制御しているので、その心配は無かったりする。
ラークが足を止めたのは、魔法関連のコーナーである。
面倒くさがりな上に天才的な才能を示すところもある彼なのだが、魔法に関しては勤勉である。