ミニチュア・ガーデン
第1章 無
「その……汗臭いかなって思ったら、恥ずかしくて……」
密着したまま、少女の様に恥じらい、頬を染める彼に、ガルクは体の疼きを抑えようと言う気になってしまう。
彼は元男娼であり、それはガルクと共に過ごす様になってからも数回、行った。人間、特に同性に対して、恐怖や嫌悪感が強く残っているのだが、完全に心を許し、幾度となく肌を重ねたガルクに対してはそう言った物を感じていない。
その上で、自分で誘っておきながらハタと汗の臭いを気にしたのだ。境遇も含めたギャップがガルクにはおかし過ぎた。
「なら、一緒に入るか?」
くっくっく、と喉の奥で笑いながら言うと、彼は逃げる様に立ち上がり、チラチラとこちらを見ながら部屋に入ってしまった。着替えでも取りに行ったのだろう。
おそらく彼の頭の中では、一緒に風呂に入ってしまえばうやむやの内にセックスしてしまうと思ったのだろう。それは実際に当たりだが。
彼としては焦らされる、と言うよりは段階を踏んで徐々にでないと、強姦や輪姦の恐怖がフラッシュバックするのではないかと不安になるのだ。いくらガルクが大丈夫だと言っても聞かず、強引に進めてしまう事こそは簡単だが、彼の脆い心が壊れてしまいそうで、いつも強烈な衝動を押さえ込んでいる。
密着したまま、少女の様に恥じらい、頬を染める彼に、ガルクは体の疼きを抑えようと言う気になってしまう。
彼は元男娼であり、それはガルクと共に過ごす様になってからも数回、行った。人間、特に同性に対して、恐怖や嫌悪感が強く残っているのだが、完全に心を許し、幾度となく肌を重ねたガルクに対してはそう言った物を感じていない。
その上で、自分で誘っておきながらハタと汗の臭いを気にしたのだ。境遇も含めたギャップがガルクにはおかし過ぎた。
「なら、一緒に入るか?」
くっくっく、と喉の奥で笑いながら言うと、彼は逃げる様に立ち上がり、チラチラとこちらを見ながら部屋に入ってしまった。着替えでも取りに行ったのだろう。
おそらく彼の頭の中では、一緒に風呂に入ってしまえばうやむやの内にセックスしてしまうと思ったのだろう。それは実際に当たりだが。
彼としては焦らされる、と言うよりは段階を踏んで徐々にでないと、強姦や輪姦の恐怖がフラッシュバックするのではないかと不安になるのだ。いくらガルクが大丈夫だと言っても聞かず、強引に進めてしまう事こそは簡単だが、彼の脆い心が壊れてしまいそうで、いつも強烈な衝動を押さえ込んでいる。