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ミニチュア・ガーデン

第1章 無

 ラークは恥ずかしそうにしながらバスルームに向かい、ガルクは軽く笑いながらそれを眺める。
 服を脱いでドアを閉めた音を聞いてから、ガルクはズボンの中でいきり立ってしまった性器を出す。黙っていて鎮まりそうにないが、これ以上は窮屈で堪らない。
『あぅ……ガルク……』
 いつかの彼の喘ぎ声が頭を過ぎり、強い衝動が体の奥で疼く。
「ったく……」
 強がりを吐き、意識的に別の事を考えるのだが、シャワーの音を捉える耳がそれを邪魔する。
 頭から浴びているのだろうか、顔から浴びているのだろうか。シャワーから出る水は自分よりも彼に絡みつき、絶えず舐めまわしている。長い髪の一本一本から陶器の様な肌を伝い、白魚の様な指も、滑らかな曲線を描く尻も、柔らかい太ももも、スラリとした長い足も……。
 そんな想像が頭を支配していたと気づいた瞬間、バタンとドアを閉める音がして、ハッとする。
 驚いて振り向くと、バスタオル一枚の彼がそこにいて、露わになった胸部にゾクリとする程の色気を感じてしまう。
「……ラーク……」
 呆然と、彼に吸い込まれる様に立ち上がり、まだ水気を拭き取りきっていない彼を胸に抱く。
「もう、我慢できない」
 彼に対する気遣いは僅かに残っているが、自分もシャワーを浴びようと言う気にはなれなかった。
 抵抗しない彼の唇を食み、そのまま子供を抱く様に、尻に手を回して持ち上げる。いくら軽くとも片手で彼を支えると安定感がないので、唇と舌で彼を堪能する。

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