ミニチュア・ガーデン
第1章 無
ベッドの上に押し倒した彼を胸に抱き、口付けをしながらちょうど良い位置に移動する。はじの方に居たのでは集中出来ない。
彼の鼻から抜けるトロリと甘い吐息を頬に感じ、絡んだ舌が刺激と興奮に唾液に塗れる。そのまま口を離れ、舌で細い顎を伝い、耳を擽る。そんな細かい動きにも彼は敏感に反応し、小刻みに体を震わせて時折ビクンと腰が跳ねる。
「……気持ち良い?」
感じやすくなっている耳に吐息を流し込み、耳たぶを甘噛みすると、背中を仰け反らせ、快感を訴える。
耳を口から開放し上から見下ろすと、まるで悲鳴を堪えている様にギュッと唇を噛み締めていると気づき、そっと指でなぞる。
「どうした? 声、聞かせてくれよ。気持ち良いなら、気持ち良いって言ってくれよ」
そう言って喉元を軽く喰み、舌で愛撫しながら初めて彼の胸にある、滑らかな肌に唯一とも言える障害物に触れる。喉の奥で堪えている悲鳴に似た声が唇を通して伝わり、硬く隆起した乳首が欲情を教えた。
「まだ、怖いのか? ラーク」
緩慢に手のひらで乳首を転がしていると、彼は縋る様に手を掴み、今にも零れ落ちそうな程に涙を溜めた目で何かを訴えてきた。
その瞳の奥から心を覗き見れば、彼の複雑な心理状態が曖昧でありながら確かな形を持ってそこに存在していた。
形のない不安と恐怖。快楽に溺れたい衝動とブレーキをかける羞恥心。
それはどれも強く、同時に彼の心を支配して、結果が必死に声を堪えると言う行動に至っていたのだ。
彼の鼻から抜けるトロリと甘い吐息を頬に感じ、絡んだ舌が刺激と興奮に唾液に塗れる。そのまま口を離れ、舌で細い顎を伝い、耳を擽る。そんな細かい動きにも彼は敏感に反応し、小刻みに体を震わせて時折ビクンと腰が跳ねる。
「……気持ち良い?」
感じやすくなっている耳に吐息を流し込み、耳たぶを甘噛みすると、背中を仰け反らせ、快感を訴える。
耳を口から開放し上から見下ろすと、まるで悲鳴を堪えている様にギュッと唇を噛み締めていると気づき、そっと指でなぞる。
「どうした? 声、聞かせてくれよ。気持ち良いなら、気持ち良いって言ってくれよ」
そう言って喉元を軽く喰み、舌で愛撫しながら初めて彼の胸にある、滑らかな肌に唯一とも言える障害物に触れる。喉の奥で堪えている悲鳴に似た声が唇を通して伝わり、硬く隆起した乳首が欲情を教えた。
「まだ、怖いのか? ラーク」
緩慢に手のひらで乳首を転がしていると、彼は縋る様に手を掴み、今にも零れ落ちそうな程に涙を溜めた目で何かを訴えてきた。
その瞳の奥から心を覗き見れば、彼の複雑な心理状態が曖昧でありながら確かな形を持ってそこに存在していた。
形のない不安と恐怖。快楽に溺れたい衝動とブレーキをかける羞恥心。
それはどれも強く、同時に彼の心を支配して、結果が必死に声を堪えると言う行動に至っていたのだ。