ミニチュア・ガーデン
第1章 無
熱帯地域に属する気候に合わせ、白地に男性の横顔がプリントされたタンクトップと、くすんだ緑のカーゴパンツと言うシンプルな服装に着替え、まずは顔を洗おうとヘアバンドを片手にラークのいるリビングに出る。
ゆったりとした二人がけのソファーに、だらけた格好で座って天気予報を見ているラークの服装は、薄い水色のキャミソールに、ウェストの絞られたオレンジ色の長袖のブラウスとスキニーデニムである。あまりに似合う為に誰も何も言わないのだが、全て女性物だ。それが証拠に、ボタンが二つ開けられたブラウスから覗くキャミソールの胸元には、派手過ぎない程度に花の形をしたスパンコールが着けられている。それも、彼の白く滑らかな肌の前には役不足で影が薄い。
「今日の天気はどうだ?」
問いかけると、彼はうんざりとした目でガルクを見上げ、気怠そうなため息を吐いて答えた。
「良い天気だってか?」
「うん」
暑さに弱い彼には、この熱帯地域の気候は辛いのだ。真夏でなくとも、天気の良い日に油断して外に出ると熱中症にかかってしまい、すぐにぐったりするのだ。
「なあ、エアコン買ってくれよー。俺いつか逆上せて死にそうだよ」
「だったら、自分で買えって。ラークだって金持ってるだろ?」
「金の問題じゃないよー」
そんないつもの会話を交わし、ガルクは顔を洗う。
ゆったりとした二人がけのソファーに、だらけた格好で座って天気予報を見ているラークの服装は、薄い水色のキャミソールに、ウェストの絞られたオレンジ色の長袖のブラウスとスキニーデニムである。あまりに似合う為に誰も何も言わないのだが、全て女性物だ。それが証拠に、ボタンが二つ開けられたブラウスから覗くキャミソールの胸元には、派手過ぎない程度に花の形をしたスパンコールが着けられている。それも、彼の白く滑らかな肌の前には役不足で影が薄い。
「今日の天気はどうだ?」
問いかけると、彼はうんざりとした目でガルクを見上げ、気怠そうなため息を吐いて答えた。
「良い天気だってか?」
「うん」
暑さに弱い彼には、この熱帯地域の気候は辛いのだ。真夏でなくとも、天気の良い日に油断して外に出ると熱中症にかかってしまい、すぐにぐったりするのだ。
「なあ、エアコン買ってくれよー。俺いつか逆上せて死にそうだよ」
「だったら、自分で買えって。ラークだって金持ってるだろ?」
「金の問題じゃないよー」
そんないつもの会話を交わし、ガルクは顔を洗う。