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ミニチュア・ガーデン

第4章 幸せへの崩壊

 ガルクはズボンを脱がす事なく、直接彼の性器を握った。
「は、早く……」
 彼の口から甘く要求の声が漏れ、続く快楽への期待に早くも上気した頬と、トロンとした目が、ガルクには哀れとしか映らない。こうなってしまう程に何かに虐げられたのだと、簡単に想像出来るからだ。
 ガルクはそんな姿を見ていられなくなり、彼を苛むそれを早く解放させようと、小ぶりな性器を頬張る。見なくても、そこも傷だらけだと判り、吐き気がした。彼を苦しませる全てから解放してやりたいと強く思った。
「あっ、イイ……。気持ちイイ……」
 彼の喘ぎ声に、三人は眉をひそめる。そこにもう一人いると知らないのだから当然だ。
 亀頭を執拗に舌で絡め、括れを咥えて強く扱く。先端からカウパーが漏れ出し、舌で丹念に刺激すると、手の中でビクンと痙攣する。
 面会室には戸惑う三人の声をひそめた会話と、ラークの甘い喘ぎが広がり、この状況がいかに異常であるかを示す。それでも、彼は快感に身を沈め、もっともっとと貪欲に追い求める。それは、揺れる腰と、口の中で硬さを増す陰茎と、収縮し始める陰嚢が教えた。
「イキたいなら、イッて良いからな?」
 彼にだけ聞こえる声でガルクは囁く。これは愛情ではない、同情である。それでも、オーラルセックスでも、ガルクは彼との性行為に興奮し始めていた。自分の動きで彼があられもなく乱れていく姿は、クウラとの激しいセックスよりも興奮する。

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