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ミニチュア・ガーデン

第4章 幸せへの崩壊

 硬く締まった性器に唇を這わせ、裏筋に熱烈なキスをする。彼の股に顔を埋め、陰嚢を頬張り、陰茎を激しく扱く。
「はぁ、あ……はぁ、うっ……」
 無意識にだろう、腰を振り始め、目は快感を追って遠い所を見て潤む。上り詰めたい、解放されたい、と身体中が訴え、一層硬さを増す性器を頬張り、彼が腰を突き上げるのも無抵抗に受け入れ、強く吸い上げる。
「ああっ、イク……イクっ……! そこを……あ、あ、あっ」
 隠すつもりのない欲情に上げる声に、看守は大丈夫だろうか、と顔を覗きこむが、性的快感に乱れた顔でしかない。止めようにも、攻撃性が見られず、しかも、彼は自ら性器に触れてもいない。彼らからすれば、想像だけで身悶えて射精を迎えようとしているらしい、としか思えないのだ。女性の前とは言え、彼女が目に入っている様子もなく、なぜ彼がこうなっているのかが全く理解出来ない。
 その間も、彼は甘く掠れた嬌声を上げ、ガルクの喉を突こうとしている様に腰を振っている。
 ガルクには、看守も女刑事も所詮有機物ロボットでしかないので羞恥心と言う物はない。彼が事件に対して何と言うのかを聞いてみたいと思っていなければ、ここでセックスするところだ。実際、彼を慰めている間に痛い程に性器は張り詰め、彼の中に解放したい衝動が頭をもたげている。
「んっ、んっ! ああ、イクっ……!」
 彼が一層苦しく、甘く、媚びる様な声を上げて腰を突き上げたと思うと、ガルクの口の中に生温かい物が流れ込み、咥えた性器が脈打つ。
 彼の体から力が抜けてくたりと車椅子にもたれかかり、顔を紅潮させて熱く、浅い吐息を漏らして喘ぐ。

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