
ミニチュア・ガーデン
第4章 幸せへの崩壊
「どうして、性行為をしたの?」
刑事は続けて質問する。
キャロラインやベスの体内から、アダムとクリスティーンの体に付着した体液は彼の物だと確認されている。殺害に関しては痩せ細った体に疑問を残す所だが、性行為に関しては疑問の余地はない。それは今、目の前で射精したらしい様子からも疑う余地はない。
「みんな、好きなんだろ?」
彼は、何を言っているんだ? と言う様に返す。
「……クリスティーンとベスは子供じゃない」
刑事は彼の反応を窺いながら口にする。ぼんやりとした表情は現実から逃れ、ゆらゆらと揺れる目はその現実とどこかを彷徨っている様に安定しない。
「俺は、あの位の頃から、大人としてた」
彼は答える。自分は特別ではないのだと、言葉の裏に貼り付けて。
それに感づいた刑事は言葉を失い、何とか抑えていた動揺に押され、カタカタと手が震え始める。看守が彼女を心配している所をみると、彼の言葉裏付ける何かを知っているようだ。
「なぜ、バラバラにしたの?」
動揺震える声で彼女は問う。会話可能なうちに聞いておかなくてはいけないからだ。
「まだ、内側が温かかったから。寒いのは、嫌なんだ。冷たいのは、怖いんだ。みんな、死んでしまう。凍って、冷たくて、死んで……死ん、で……」
ボソボソと漏らす彼に、刑事は急いで次の問いかけをする。今度はいつ正気に戻るのか判らないからだ。
「貴方一人で殺したの? この子は? 彼女は? この人も?」
次々と写真を見せて彼女は反応を窺う。
そんな激しい動きに、彼は目を向け、頷くように項垂れた。
刑事は続けて質問する。
キャロラインやベスの体内から、アダムとクリスティーンの体に付着した体液は彼の物だと確認されている。殺害に関しては痩せ細った体に疑問を残す所だが、性行為に関しては疑問の余地はない。それは今、目の前で射精したらしい様子からも疑う余地はない。
「みんな、好きなんだろ?」
彼は、何を言っているんだ? と言う様に返す。
「……クリスティーンとベスは子供じゃない」
刑事は彼の反応を窺いながら口にする。ぼんやりとした表情は現実から逃れ、ゆらゆらと揺れる目はその現実とどこかを彷徨っている様に安定しない。
「俺は、あの位の頃から、大人としてた」
彼は答える。自分は特別ではないのだと、言葉の裏に貼り付けて。
それに感づいた刑事は言葉を失い、何とか抑えていた動揺に押され、カタカタと手が震え始める。看守が彼女を心配している所をみると、彼の言葉裏付ける何かを知っているようだ。
「なぜ、バラバラにしたの?」
動揺震える声で彼女は問う。会話可能なうちに聞いておかなくてはいけないからだ。
「まだ、内側が温かかったから。寒いのは、嫌なんだ。冷たいのは、怖いんだ。みんな、死んでしまう。凍って、冷たくて、死んで……死ん、で……」
ボソボソと漏らす彼に、刑事は急いで次の問いかけをする。今度はいつ正気に戻るのか判らないからだ。
「貴方一人で殺したの? この子は? 彼女は? この人も?」
次々と写真を見せて彼女は反応を窺う。
そんな激しい動きに、彼は目を向け、頷くように項垂れた。
