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ミニチュア・ガーデン

第5章 縋るもの

 空いた片手が手持ち無沙汰で、ローション塗れになった陰嚢を握って軽く揉むとまた甘い声で誘い、物欲し気に一気に緩んだ。そこで、更にローションを追加して陰茎を扱くと快楽に溺れる声を上げて、指を飲み込もうとする様に波打った。
「こんなになるほど好きなのか?」
 うねる腸壁の動きを嗤い、もう一本指を入れてやると、もう簡単に飲み込んでしまい、充血した前立腺を刺激すれば堪らないと嬌声を上げた。
 肩を掴んで仰向けにすると、男は全く抵抗せず、格好こそガルクを押し戻そうとしているのだが、快感からか力は入らない様子で、それがなんとも言えず面白い。
「好きなんだろ? だったら大人しくしろ」
 嗤いながらガルクは男の中に性器を押し込む。
 まだ解しは足りなかったらしく、男は苦しそうな表情をした。楽しむには慣らしてやるか、と動かさずに随分と感度の良い乳首を乱暴にしゃぶってやる。
「あっ……んぅう」
 腰を浮かせて感じる男に、ガルクはフッと嘲笑を向ける。
 ラークはこれに突き落とされて溺れるような苦しみしか感じていなかった。それなのに、この男はあえてそれに溺れようとしている。自分も同じで、非常に浅ましく淫乱で快楽に弱い。

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