君と優しさはずるい
第15章 副作用②
先生に口元をマスクで抑えられ、先生の膝に座らせられ手を出さないように抱きしめる形で固定されスイッチが押された
私はもう抵抗することは諦め以下に体力を使わないか、楽に終われるかを重視した
「ゴホッ…ヴ…ハァ…ゲホッゴくるゲホッ…し…ハァハァ…ホッゴホッ…」
「よしよし。偉いぞ、頑張れてる」
先生は私の手を抑えてる方の手で私の手を上からそっと撫でてくれた
咳き込むと苦しくなるから私はなるべく我慢した
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ピーッピーッ
機械が終わりを教えるアラームを鳴らした
やっと終わった……
私は疲れすぎてぐたっとなり、1人では体を支えることが出来なかった
「終わり。頑張ったな、疲れただろうからゆっくり眠りな。先生星菜が眠るまで傍にいるから」
先生は固定を外し私の体を支えながらそう言った
私はゆっくりと頷いた
先生は私を抱き直してベットに戻して布団を綺麗にかけてくれた
それに加え、涙でぐちゃぐちゃの私の顔をホットタオルで綺麗にしてくれた
そして一定のリズムでお腹をポンポンと撫でてくれている
「…せん…せ…」
私がそう言うと優しい顔をして何?という顔をした
「ん?」
「あ…りが…と…」
私がそう言うと先生はニコッと笑って頭を優しく撫でてくれた
「お疲れ様。よく頑張ったな。でももう寝な。体疲れてるでしょ?」
私も先生の笑顔につられて少し笑ったあと目をつぶった
するとすぐに眠りに落ちた