真夏の夜の夢
第7章 第六夜
彼女は僕の体と結合を解くと
お札の上に股がって息んだ。
トロリと彼女のアソコから僕が出したものが流れ落ち、お札の上にポトリと垂れた。
お札の上で僕の精液は真っ黒な煙を上げて
跡形もなく消え去った。
「もう大丈夫、邪気は取り除いてあげたから」
そう言って、早くここから出た方がいいと
素早く着衣を済ませて管理人室へと向かった。
一部始終を管理人に話すと
とんでもなく驚いていた。
301号室は過去に監禁されていた女が自ら命を絶った部屋なのでした。
「あんた、何故、隣の部屋に入居したんだね?」
管理人は不思議そうに訊ねた。
「それはあなたが鍵を渡してくれたから…」
「鍵を?私は205号室の鍵を渡したんだけどねえ」
「そんなはずはないです…
ほら、302号室の鍵です」
そう言って確認してもらおうと鍵を取り出すと
205号室のタグが付いていた。
「えっ?」
「あなたがこの地に足を踏み入れた時から
すでにあなたは霊に取り憑かれていたんです」
彼女は冷静にそう言った。
「えっと…ところであなたは?」
彼女の素性が知りたくて尋ねてみた。
「私は除霊師よ、ずっと管理人さんに除霊をしてくれと頼まれていたんだけど都合が付かなくて
なかなか来れなかったけど、
たまたま来てみたらあなたが取り憑かれていて驚いたわ」
こんなにも可愛い除霊師がいるのなら
僕は毎晩でもいいから彼女に除霊してもらいたいと思った。
こんなお話は面白くないですか?
私もお話の中のような
可愛い徐霊師なら作家先生様も嬉しかったでしょうね
女将は作家の顔色を伺いながら
残りわずかとなった蝋燭の火を吹き消した。