DOLL(愛しきラブドール)
第5章 逃避行
「服を着ると、ますます人間そのものよね」
そうだわ!お化粧もしてあげよう
季実子さんは彼女にメイクも施した。
「綺麗よ、あなた美人よね」
独り言でそう呟いたところ
- ありがとう…貴女はいい人ね -
と声がした。
『えっ?』
まさか、彼女が喋った?
「あなたなの?今の言葉はあなたが喋ったの?」
恐る恐る貴美子と名付けられた人形に語りかけた。
- ええ、私よ…
ご主人様以外の方とは話すことはしないと
誓ったけれど、
貴女が優しいから本当の姿を見せるわ -
そう言って貴美子は立ち上がって
季実子さんにハグをした。
- 貴女はご主人様の彼女? -
「ち、違うわ…ただのルームメイトよ…」
バカげてるわ、人形を相手に会話するなんて…
驚きよりも恐怖心が勝った。
季実子さんの太ももに生暖かい小水が伝った。
怖くて失禁してしまったのだ。
- まあ!大変だわ!拭いてあげますわね -
彼女は器用に季実子さんのショーツを脱がせた。
そしてタオルで丁寧に拭いてくれたのでした。
その拭き方が優しくていやらしくて…
脚から少しずつアソコにタオルを充てられて
季実子さんはちょっぴり悶えてしまったそうです。