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女勇者アンの、華麗なる災難!

第2章 幼なじみと再会で、アンアン大ピンチ!?

「よぉー久しぶりだなぁ。アン・アン・ちゃん」

「っ!!」

 うそ。

  昔、トラウマになるぐらい、いつも聞かされていた、その意地悪い呼び方。

 そして、その意地悪い呼び方をしながら、いつも美味しそうにかじっていた、この赤いリンゴ。

  まさか……まさかコイツはっ……

「カッ……カイト!?」

「御名答♪」

 最悪。あの幼なじみのカイトが、こんなところに現れるなんて。

「……おいおいおい。何だよ、怖い顔しちゃって。幼なじみとの再会だぞ。もっと喜べよ」

「喜べるわけないでしょ!」

 だってコイツは、私の正体(本名)を知ってるし。

 それに――

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