テキストサイズ

女勇者アンの、華麗なる災難!

第2章 幼なじみと再会で、アンアン大ピンチ!?

(お前の名前、アンアンっつーの? まじかよー、ダハハハハッ! クソだっせぇ名前ーっ!)

(ほーら、お前の大嫌いな巨大イモ虫だぞー。アンアンなんだから、アーンアーンって泣けよー)

(たくっ、トロくせぇヤツだな。だからアンアンって名前つけられるんだよっ、バーカ!)

(アンアーン)

(アンアンちゃーん!)

「うぐっ、うぐぐぐっ……!」

 新しい生活を始めてからは、なかったことにして、ずーっとしまい込んでいた、昔の激苦ーい記憶。なのに、 コイツとの再会によって、一気にフラッシュバック。

 私はもう、怒りやら、恐怖やらで、身体中がガクガクブルブル震え出しちゃっている。

「ちょっと、何でアンタがここに!?」

「さぁー? 何でだと思う? アン・アン・ちゃん」

「いやぁーんっ! その名前で呼ばないでぇーっ!」

 お願いです、神様。今すぐコイツを、どこか遠くの彼方へ飛ばしてやって下さい。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ