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女勇者アンの、華麗なる災難!

第2章 幼なじみと再会で、アンアン大ピンチ!?

「と、ところで……このゴブリンは、カイトがやったの?」

「そうだよ。すげーチョロかったぜ。この俺から逃げられるわけないってのに」

 まさか、カイトに手助けされる形になっちゃうなんて。これ以上面倒なことになる前に、早くコイツをどうにかしないと。

 そんなことを考えながら、ゴブリンのそばに落ちている家宝とやらを拾い上げる。

 ……これ、カギがしっかりとかけられているのね。こんな小さい宝箱に、どんな家宝が入っているんだろう?

「アン様ぁー!」

「……ん? なんだぁ、あのオッサンは」

「ギクッ!」

 ヤバい。この家宝の持ち主のおじさんだ。ドスドスと鈍い足音をたてて走りながら、こっちへ向かってくる。もーう、何でこんな時に来ちゃうのよぉー!

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