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身近な練習相手

第5章 身近な異性

暫く妹のふくらはぎのマッサージを続けていると、もう、足の痺れがどうのこうのというより、くすぐったいかどうかの問題になっていた。

妹は、最初のうちは、僕の手の動きや、僕の方を見たりしていたが、今は、目を閉じていて、

「くすぐったくないな〜!」

と言った。僕は、

「ふくらはぎって、くすぐったくないのかな~?」

と言うと、妹は、

「たぶんそうだと思う!だって何ともないよ!」

と言った。僕は、

「それじゃー…。」

と言いながら、右脚のふくらはぎから少し上へ、マッサージする箇所を移動させた。膝より少し上の太ももに手を添えて、スウェットの上から、太ももの表面を撫でるような感じで擦った。

妹は、目を瞑ったまま暫く何も言わなかったが、

「くすぐったくないな〜!」

と同じ言葉を繰り返した。

僕は、

「じゃー、もう少し範囲を広げてみよう!」

と言って、右脚の太もも全体を、表面を滑らすように両手で撫でた。それでも妹は、

「くすぐったくないな〜!」

と言った。僕は、

「じゃー、これでどう?」

と言って、手の平で擦っていたやり方から、軽く指先だけを表面に当てて、内太ももを滑らせた。すると、ピクッと、腰が少し動いた。

妹は、

「くすぐったくないよ〜!」

と、さっきまでと少し反応が変わったような気がした。

妹は、

「なんかズボン少し下がってて気持ち悪い!」

と言うと、腰を浮かせグッとズボンを上に引き上げた。


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