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身近な練習相手

第1章 小学5年生

夕方妹が帰って来ると、僕の顔を見るなり、

「お兄ちゃん!宿題手伝って!」

と言った。僕は、あまりに唐突で驚いた。今まで宿題を手伝ってと言われた事など一度もない。

「お前、頭いいだろ!自分でやった方が早いよ!」

と言うと、妹は、

「胸触らせてあげたじゃない!」

と言った。僕は、確かに触ったけど、妹の口からそうハッキリ言われると、ショックだった。それに、自分で出来る宿題を手伝ってと言うのもおかしな話だ。

もしかして、胸を触られたことを友達に話したんじゃないか?もしそうだとすると、両親にも話す可能性もある。

僕は、急に罪悪感に襲われ、妹とそれ以上話さず、胸を触ったことを反省して、もうそういうことはしないと心に決めた。


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