
『エリーゼのために…』
第1章 エリーゼのために…
143 手紙(2)
でもドイツ留学イコール駿と別れなくちゃならない、それはわたしが絶対にイヤだった。
そして心の彼もその思いは同じみたいであり、なんとか心の均衡のバランスも保たれていたの。
だから演奏する楽曲もあの『エリーゼのため』から穏やかな『G線上のアリア』に変わり、より穏やかな曲調を好む様になり…
そして駿との愛情の、愛し合う毎日が、あの軽井沢の日々があったんだけど…
駿のことを好きになればなるほどに、愛すれば愛するほどに、心が、わたしの想いも苦しくなってきていたの。
それは、駿がより女の子になっていき、本当に可愛い女性化をしてくるごとに実は、反比例して苦しくなってきたのよ。
なぜならば、わたしが、わたしの心が、あの駿を狂わせてしまった…
女性化させてしまった…
という思いと想い。
あの軽井沢出過ごした後半からは、そんな心との葛藤が、毎日せめぎ合ってしまっていて、そしてついにあの夜に、わたしの心が発作を起こしてしまったの。
あの夜、それは駿がお盆でお父様のご実家に行った次の夜だった。
ほら駿とは二日と離れたことがなかったから、心に隙間が生まれてしまって均衡のバランスが崩れちゃったんだと思う。
夜、突然、心が暴れて発作を起こし、わたしは緊急搬送されそのまま入院してしまったの。
だからスマホも見れ無かったし、触れなかった。
そして心の発作の原因や要因は十分分かっていた。
元々、来年にドイツに留学をしようとは思っていたし、お父様にも相談していて了解されていたんだけれども…
もう、わたしの心がガマンしきれなくなってしまったみたいだし、駿と離れた隙間の時間にわたし自身の心が彼の心に負けてしまったみたいで、もう抗えなくなってしまったの。
でもね、これでいいとも内心は思っているし、分かってもいたのよ。
早ければ早いほど…
ほら、駿はまだ中学三年生だし、早ければ早いほどにノーマルな男に、男の子に戻れるわけだしね、それにわたしという存在が無けれれば女の子にはなれないわけだしね。
だからいいかなって、留学しちゃおうって…
このまま駿とは会わずに行っちゃおうって…
ごめんね、ごめんなさい。
でもドイツ留学イコール駿と別れなくちゃならない、それはわたしが絶対にイヤだった。
そして心の彼もその思いは同じみたいであり、なんとか心の均衡のバランスも保たれていたの。
だから演奏する楽曲もあの『エリーゼのため』から穏やかな『G線上のアリア』に変わり、より穏やかな曲調を好む様になり…
そして駿との愛情の、愛し合う毎日が、あの軽井沢の日々があったんだけど…
駿のことを好きになればなるほどに、愛すれば愛するほどに、心が、わたしの想いも苦しくなってきていたの。
それは、駿がより女の子になっていき、本当に可愛い女性化をしてくるごとに実は、反比例して苦しくなってきたのよ。
なぜならば、わたしが、わたしの心が、あの駿を狂わせてしまった…
女性化させてしまった…
という思いと想い。
あの軽井沢出過ごした後半からは、そんな心との葛藤が、毎日せめぎ合ってしまっていて、そしてついにあの夜に、わたしの心が発作を起こしてしまったの。
あの夜、それは駿がお盆でお父様のご実家に行った次の夜だった。
ほら駿とは二日と離れたことがなかったから、心に隙間が生まれてしまって均衡のバランスが崩れちゃったんだと思う。
夜、突然、心が暴れて発作を起こし、わたしは緊急搬送されそのまま入院してしまったの。
だからスマホも見れ無かったし、触れなかった。
そして心の発作の原因や要因は十分分かっていた。
元々、来年にドイツに留学をしようとは思っていたし、お父様にも相談していて了解されていたんだけれども…
もう、わたしの心がガマンしきれなくなってしまったみたいだし、駿と離れた隙間の時間にわたし自身の心が彼の心に負けてしまったみたいで、もう抗えなくなってしまったの。
でもね、これでいいとも内心は思っているし、分かってもいたのよ。
早ければ早いほど…
ほら、駿はまだ中学三年生だし、早ければ早いほどにノーマルな男に、男の子に戻れるわけだしね、それにわたしという存在が無けれれば女の子にはなれないわけだしね。
だからいいかなって、留学しちゃおうって…
このまま駿とは会わずに行っちゃおうって…
ごめんね、ごめんなさい。
