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「シャーク×サルベージ」

第2章 「シュルフ・ルソン」


シートではエイプリルと2人で海を眺めていた


まだまだ観光客が多い


レッスンのメンバーも頑張っている


「本当にみんな体力があるなぁ!」


「どうしたのナオト?ヘバっちゃった?」


エイプリルは笑う


「そうだね、いつもと違う場所だからテンションが上がってはしゃぎすぎたかもしれない
 少しペースダウンしますよ」


「たまにはキブロンから離れて島のサーフィンもいいでしょう?
 校外活動みたいでみんなハイね」


「やっぱりフランス人は肉とワインで体力があるのかな、ボクにはついていけないよ」



「ナオトはホント華奢よねぇ、しっかり食べてるの? 魚と野菜と米ばかりなんでしょ?日本人って?」


ナオトは「そんなことないよ」と言おうとしたが、昨夜は焼き魚を食べたばっかりだったので口に出すのはやめた


「フゥ、パラソルも借りてくれば良かったわね
 海に入っているあいだは動いているから良いけど、陸に上がるとラッシュガードじゃ暑いわ」


エイプリルはファスナーを下ろして着ているラッシュガードを腰まで下げた


上半身がビキニ姿のナオトは思わず視線を外す


“やっぱりエイプリルさん、胸が大きいな”


前から思っていたがすぐ隣で豊かな胸を目の当たりにすると、意識せざるを得なかった


そこに海からミアとサーシャの姉妹も休憩しに戻って来た


「お疲れ様ミア、サーシャ!」


「ふぅ!ダメ!もう疲れた!」


「もっと落ち着いて波に乗ったらいいのに!
 あんなに落ちてばかりいてたら、そりゃ疲れるわよ!」


ふたりはエイプリルからドリンクを受け取ると一気に飲み干した


「そんなにガバガバ飲んだらトイレが近くなるわよ」


「いいの、海でするから!」


「ラッシュガードの中に溜まるだけじゃない!」


ふたりは笑った


そのままふたりは腰を下ろして、エイプリルと同じようにラッシュガードを腰まで下げてビキニトップ姿になる


“なんだよ、みんな大胆になって!
 困ったなぁ”


サーシャはオドオドするナオトの様子を見て、意地悪そうに笑った


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