「シャーク×サルベージ」
第5章 「メガロドン」
大西洋沿岸ガード部隊
深海捜索チーム
「……というわけで、おさらいすると現在ブラックボックスの回収が成功したものが13機
小惑星フィフス・ルナ
小惑星アクシズ
それらを使った質量攻撃〈地球寒冷化作戦〉
一度目は落下を許したものの、2回目は未然に防がれた
そのときの大気圏突入時、大気との摩擦でほとんどの機体は燃え尽きてしまったが、偶然にも地表や海面にまで辿り着いた機体が存在する
それぞれ解析が進められているが、おおむね判明していることはただ一つ……、
2回目の小惑星落下は衛星軌道上に展開した連邦軍により回避された、ということだ!
その他、不明な事例がいくつも存在しているので、解析は続行中である
我々はそれまでのあいだ少しでも多くの情報・データを得るために新規のサルベージを続ける
今回のサルベージ作業も障害が確認されている、言わずとしれたコイツらだ
わかるな?
ダイオウイカとマッコウクジラだ
コイツらには突貫工事の合成機〈マリン・ジェガン〉では太刀打ち出来ない
そこで新型機〈ジェロック〉の前倒し導入だ
水中専用機のため以前のようなツライ事故はなくせるだろう
さらに研究所からの補充要員も到着している
対応策をより高度に精査していけるはずだ
連携して今回のサルベージを成功させてくれ!
今回のポイントは事前調査によりかなり原型を残しているようだ
ここは何としてでもサルベージを成功させるぞッ!」
作戦司令のミーティングが終わると、スタッフは足早に駆けていき持ち場へ戻る
格納庫のメカニックマンは発出準備に取り掛かる
そしてサルベージ部隊が飛び出していった…
水中作業ポッド、
水中用に下半身を両脚からジェットノズルに換装された複合機「マリン・ジェガン」
そして新規設計された「ジェロック」
部隊は新たなサルベージ作業を開始した……