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「シャーク×サルベージ」

第9章 「対決」


どこからともなく現れた謎のビームライフルの筋が


正確にメガロドンの口もと、ブースターに命中した!!!





ゴォォォッッッ!!!!!




ブースターが大爆発!


喰らいついていたメガロドンの頭部も“爆散”した!




ボトッッ、ボトッッ、と空からメガロドンの残骸が降り注ぐ


まさに“血の雨”となってしまった




ナオトとクラウディアはすでに激しい衝撃波のせいで失神してしまっていた



かろうじてノヴァだけがこのメガロドンの最後を間近で見届けた鑑定人となったのだった



そのビームライフルがやって来た方向を確認する




沖合いの方向



水平線の向こう、はるか彼方にかろうじて1機の姿が確認できる



遅れて認識マーカーが点滅する




ノヴァがディスプレイに目をやる


「ジェロック……、3号機???」



確かに新型機は3台、空母アルバトロスに搬入されていた


一号機と二号機がサルベージ作戦に使用され、予備機は万が一の現場でのパーツ取り用の機体の筈なのだ


ただの機械の塊であって、OSすら組み込まれていない


そこへノイズ交じりの通信が開く




ジ……、ジ……




「みんな……、大丈夫?」



その声は紛れもなく病床のシンシアのものだった!




「シンシアッッ!?」


「その声はノヴァね? ジェガンのほうは誰かしら? よくやってたわね」



それにはノヴァも同感だった


「ああ、すごい執念だった! それに場面場面の機転が斬新だったわね
 カーソンってそんなに凄かったのね、見直しちゃったわ!」



「え? カーソンはとっくに軍の病棟に送られたわよ? ということはクラウディアかしら?
 でも…もうあの機体はぐちゃぐちゃね、
 レストアも出来ないわ
 それぐらい良く頑張ってくれたわ
 今回は彼女が優秀賞ってところね」



「テストパイロットから付き合ってたわたしも感服したわ」



ノヴァも笑った



だが、実はその操縦桿を握っていたのはシンシアの旦那だったことは

 もっと後になってわかったことだった……










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