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「シャーク×サルベージ」

第10章 「エピローグ」



キベロン市合同の葬儀は粛々と進められ、無事に閉幕した



死者、重症者の数は凄まじいものとなってしまった



すべてが終わり、街は少しづつ平穏を取り戻していく…



だが、もうサーフショップ〈シュルフ・ルソン〉は営業していない



深い悲しみのなか、未亡人となってしまったエイプリルはこの土地を離れることになっていた



最後の夜



ナオトとエイプリルはサーフショップ内の、あの更衣室の中に居た



「行ってしまうんですね……」



「ええ、ネオ・ジオンの隕石落としとかで地球も冷えてしまったでしょ? 遅かれ早かれ此処を離れていたと思うわ
 古い友人が先にサイド6に行ったの
 とりあえずはそこで暮らしてみるわ」


「寂しくなります…」


「わたしも」



「ナオトもいつか宇宙〈そら〉に上がったら
 また、そのとき逢いましょう」



「ええ、もちろん」



ふたりは思い出のシャワールームで最後の抱擁をかわすのだった…




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