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おとなの女性の為のえっちな恋愛カタログ

第5章 カタログ NO 4 とあるカップルの週末

ゆりかがその手に持った
プラスチックのスプーンで
もう一口分の 
ソフトクリームをすくうと 
石黒の口の前に持って行って

「はい、石黒さん。あーん」

「あのなぁ、俺は今ッ
甘いつっただろうーがよ?」

「あーん」

ズイっと更に スプーンを
こちらにゆりかが近付けて来るから

ガシガシと頭を石黒が掻くと

「ああっ、もうっ、
わあったよ!食えばいいんだろ?
食えば!あーん」

そう半分 自棄になったみたいにして
あーんと 口を開けて来るから

「はい、どーぞ」

そう言って石黒の
口の中にソフトクリームを入れると

その石黒の唇に付いた
溶けたソフトクリームを
ペロッとゆりかが舐め取って

ふふふっとしてやったりな笑みを
浮かべて笑っていて

ゆりかの手から
プラスチックのスプーンを
石黒が奪い取る様にして取ると

「バッカ、お前ッ
外で、んな事してんじゃねぇ」

「ソフトクリームを
おすそ分けしただけだもんっ」

悪い事はしてないと
言いたげにしてゆりかが
石黒に訴えかけて来る

「お礼してやるよ、ゆりか。
折角、食わしてもらったかんな。
俺からも、食わしてやるぜぇ」

ニヤニヤと不敵な笑みを浮かべながら
石黒がそう言って来て

スプーンで 到底一口には
多すぎる位にソフトクリームをすくうから

「いっ、石黒さんッ
多いっ、多いですってばっ。
そんな一口に食べれなッ…いっ」

「ホラよ。ゆりか
でけぇ口…、開けな…?」

大きな口を開けても
ひと匙には多すぎる位だから

口の周りを汚してしまいそうだと
思いながら 遠慮した大きさの口を開くと

「ののか。もっと、
でけぇ口、開けれんだろ?
んな小ぃせぇ、口じゃあ
これが入らねぇだろうがよ?」

何か取りようによっては
ソフトクリームを食べさせようとしてる
シーンじゃない様な誤解を招きそうな

そんな事を言いながら

大きな口を開く様に促して来るから

あーーーんッと

自分に開ける 精一杯のサイズの
大きさの口を ゆりかが開くと

ひんやりとした甘い物が
口の中に入って来て

でも あれだけ大きな一口分は
どうにも私の口には入り切らなくて

べったりと口の周りが
ソフトクリームだらけになってしまった

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