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おとなの女性の為のえっちな恋愛カタログ

第5章 カタログ NO 4 とあるカップルの週末

「誘ってないもーん、いい子に
ソフトクリーム食べてるだけだもんッ」

「そ、れ、食ったら、行くだろ?」


ここから 石黒の家までは
車で15分程なのだから
帰ってもいいにはいいが

「えぇーっ、もう、
お家、帰っちゃうの?」

「はぁー、わぁったよ。
じゃあ、どっか休憩しに寄ってくか?
で、どこ行くんだ?ご希望はあんのか?」

スッと差し出された手に
ゆりかが自分の指を絡めて繋いで

「あそこ、行ってみたい」

あそこじゃ…分からん…どこだよ?

「あそこって、どこだよ?」

「ベットが貝殻になったトコ」

「あ~、あっこな、空いて無くても
文句言うなよ?あのラブホは
あの部屋以外は普通だかんな?」

ゆりかの行きたいと言って来た
ラブホテルは 地元では有名なホテルで

「どうして、石黒さんっ、
そんな事知ってるのッ。
もしかしてっ、行った事あるの?
昔の彼女さんと、行ったの?
あの貝殻のベッドでえっちしたの?」

「行った事ねぇよ。
サンテレビでCMしてんだよ
嫌なら、別のホテルにしても良いんだぞ?」

「んんっ、ヤダっ、行ってみたい」

はぁーっと石黒がため息を付くと
ちょっと待ってろと言い残して
そこから離れた場所に移動して
どこかへ電話を掛け始めてしまって

しばらく待っていると
こっちに戻って来たから

「週末は人気だろ?あっこ」

「ねぇ、今、電話したのって?」

「行くんだろ?あっこのホテルによ。
貝殻のベットの部屋、押さえといたぞ」

私が行きたいって言った
とあるラブホテルの貝殻のベットの部屋は

1室だけしかない
そのホテルのコンセプトルームだったから

空いて無かったら
私が拗ねると思ったのか

石黒さんが予約してくれたらしくて

「いいの?石黒さん」

「いいのもクソもあるかよ。
もう、行くってあっちに
さっき電話で言ったんかんな。
それとも、行かねぇとか
今更言う気じゃねぇよなぁ?ゆりか」

「いえっ、行きたいです、
是非ともっ!行かせて頂きたいっです」

そう言って臨海地区を後にして
車で移動する事 5分足らずで
目的地であるラブホテルについた

「近っ、めっちゃ近ッ」

「あん?あっこから
近いからここ行きたいって
言ったんじゃなかったのかよ」


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