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おとなの女性の為のえっちな恋愛カタログ

第5章 カタログ NO 4 とあるカップルの週末

貝殻のベットの上で
ゆりかが人魚のコスをした
画像を自撮りして居て

それを雨宮の嫁に送って居たから

「こんな場所で撮った写真を
ちゃっかり送ってんじゃねぇよ。
その恰好には、こうした方が
似合うんじゃねぇのか?」

そういって部屋の
明かりをブラックライトにすると

天井に水面が
壁面にも海の映像と
アリエルがが自由に
海の中を泳ぐ様が描かれていて

青い光が

その白い部屋を青に染めて

ブラックライトをつけているのと
つけていない時とは
まるで別の部屋の様な印象を受ける


見上げた天井にも水面が映って居て


「凄いっ、綺麗ですね、
石黒さん、見て、あそこ
アリエルが居るし
天井も水面になっていて…綺麗
水の中に…居るみたい…ですね…」

「来た甲斐があったか?」


高さのある天井だから

海の底から見る海面は

こんな感じなのかも 知れない


「私にはありましたけど、
前からこの部屋に憧れてたので。
でも…、私はいいんですけど。
石黒さんにはメリットらしい
メリット何も…無かったんじゃ…」

「無くもねぇ」

「ふぇ?」

「無くもねぇつったんだよ」

よしよしとまた
何もしてないのに頭を撫でられて

「可愛い俺だけの人魚姫様が、
拝めたんだかんな、俺はそれで
十分だぜ?だろ?ゆりか」

その海の中を思わせる様な
青に満ちた世界を
貝殻のベットの縁に腰を
2人で並んで降ろして

下から上を見上げる


「海の中にいるみたいですね?」

「ああ。悪かねぇな…っと
そろそろお湯張りも出来てる頃だが、
人魚から人間に戻るか?ゆりか」

そっとゆりかが
石黒の手に自分の手を重ねる

「まだ、人魚で居たい…なぁ…とか」

「人間に戻りたくねぇって言ってんのか?
なら、俺が、人魚から人間に
戻してやらねぇでもねぇぜ?」

童話のお話の人魚姫は
最後には海の泡になって

消えてしまったけど…

「石黒さん……、人魚姫のお話…ッ」

「突然、そっちの話かよ?
人魚姫の話がどうかしたのか?俺に
あの話をどうにかしろとか、言うなよ?
それに、お前には、口ちゃんと
付いてるだろーがよ。声も出るだろ?」

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