無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

石黒と宇梶には上手く俺に
明日は合わせて貰う事にして

後はそうだな……

渡辺そのか　渡辺そのかに連絡して
そのかの姉の渡辺ゆいかを
祭りに一緒に連れて来て貰おう

石黒はゆいかに気がある感じだったし
渡辺は岡崎に来て貰えれば
何とかなりそうな気がする

多分…岡崎は…誘えば来そうだしな…

そう明日の為に色々と算段をしていると

じっと若葉が獅堂の顔を
不思議そうな顔をして覗き込んでいて

「どうした？獅堂、補習中に考え事か？」

「今は、私に集中してくれないか？」

「俺はッ、いつでも…先生に…ッ」

そのまま勢いで返そうとして
待てと思ってその先を言うのを
獅堂は踏みとどまった

「と言いたいが、私じゃなくて
今はこっちに集中だぞ？獅堂」

そう言って　若葉が
獅堂の前に1枚のプリントを置いて
それが小テストの問題用紙だと気が付いた

「小テスト…」

「お前に補習を長々しても無駄だからな。
小テストを充実させて置いたぞ」

と言うのは眠れなかったから
ついつい暇に任せて　今日の小テストを
盛沢山にしてしまっただけなのだが

「これ…、小テストですか？先生。
普通の試験並みの問題数じゃないですか」

「ん？そうか？獅堂、
お前には簡単すぎる内容だろう？
確かに問題数は多いからな。
だから、補習の時間を少な目にして
今から、テストを始めるぞ？」

問題数こそ多いが
内容は元々の試験で
出すぞと何度も
強調していた場所ばかりだから

小テストに取り組む総一郎が
回答用紙に回答を記入してるのを
しばらく傍で眺めていたが

ペンを迷わせる様子も無く
すらすらと回答を記入して行くので

最初の試験の赤点がわざとなのは
今の獅堂の様子を見ていても
若葉にもそれは分かる事でしか無くて

自分の座っていた椅子に腰を降ろすと
連日の寝不足の所為か
自分でも意識がまどろんで眠気が
急に襲ってくるのを感じて

つい　ウトウトとそのまま眠ってしまっていた

獅堂が小テストの
回答用紙を埋めて顔を上げると
椅子に座ってウトウトとしている
若葉の姿が目に入って

補習中に先生が居眠り…

恋愛趣味レーションゲームとか言う
ジャンルのゲームには
こんなイベントがあるのかも知れないが