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おとなの女性の為のえっちな恋愛カタログ

第6章 カタログ NO 5 秘密の個人授業 前編

こうして眠っている顔を見ていると
年齢よりも若くあどけない顔に見える

音を立てない様にして総一郎が
座っていた椅子から立ち上がると

もっと近くで見て見たいと思ってしまって
起こさない様に静かに若葉に近付いて

その顔を覗き込む

「随分と、あどけなくて
可愛らしい寝顔なんですね。
幾ら、寝不足が続いたとは言えども
生徒である俺に、隙を見せすぎるのは
ダメだと思う…ですけどね?」

そう囁きかける様に言うと
んんっ…と若葉が顔を顰める

起きるのかと思いきや
そのまま すぅすぅと
穏やかな寝息を立てているので

キスのひとつでもしてやろうかとか
そんな気持ちになってしまわなくも無いが


ハッ…! しまった…ッ

補習中に居眠りをしてしまって居たっ

若葉が目を醒ますと
こちらを見てニコニコと
満面の笑みを浮かべている
総一郎と目が合って

自分のスマートフォンを指差してるので

画像をその中に収められたのではないかと
一瞬にして寝ぼけていた脳が覚醒する様な

そんな感覚を感じて居ると

「ここには俺と、先生しか居ませんけど。
夏休みの補習中に居眠りは
流石に、先生もマズイですよね?」

そう私の寝不足の原因の張本人が
こちらに対してそう言って来て


「獅堂、確かにお前の言う通り。
私が勤務中に居眠りをしたのは、
マズいのはマズいが、獅堂、
お前がしようとしている事は脅迫じゃないのか?」

「脅迫と言えば、脅迫かも知れませんが。
先生はどうなんですか?好きでも
何でもない相手と、結婚出来るんですか?
先生の中では、結婚はそんな物なんですね?」

「獅堂、お前は何を勘違いしてるのか
知らんが。確かにお前の言う通りに
私はその相手の事は、
教師だと言う事以外は何も知らんぞ?」

「先生は教師の男が良いんですか?
俺が、教師になればいいのか。
先生と肩を並べて、先生、貴方に
そう見て貰える様になりたい…ッ。
もっと、後5年、いや…3年でも
早く生まれていればと…か、そんな事…ッ」

そんな非現実的な事を
あの獅堂が考える…のか?

「…し、獅堂…?お前…自分が
言ってることの意味が…ッ、分かって」

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