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おとなの女性の為のえっちな恋愛カタログ

第6章 カタログ NO 5 秘密の個人授業 前編

「世の中がそうなら、
尚の事、先生もお急ぎになられる
必要はないのでは、ありませんか?」

「あくまで平均の数字で、一番多い
女性の初婚年齢は26~27歳だぞ?」

「その年齢で結婚しないと、
いけない訳では無いでしょ、違いますか?
あくまでデータはデータだ。
26か27で結婚しないと、
幸せになれない訳でもないでしょう?
それこそ、一生涯を左右する事なのだから
慎重になるべきだ、
先生、貴方の人生に関わるのだから」

んん??ちょっと待て??

年齢ばかりを気にして
結婚を急ぎすぎるなと…私は
この目の前の17歳の生徒に言われているのか?

だが…確かに 言われても見れば
年齢ばかりを気にして 名前も憶えて無い様な
興味の欠片にも惹かれてない男と
結婚をして体裁と世間体だけ整えて

それは自分の幸せなのかと言われれば

それはそれではある

「確かに、獅堂、お前の言う事は一理ある」

「なら、その見合いの話は
一旦白紙にされますか?」

「いや、その話は、
見合いと言う程でもなくてだな。
そんな男性が居るが、どうかな?と
校長に打診されただけだ…だから…、ん?」

ニコッと目の前の 獅堂の顔が
笑顔に変わったのが見えて
しまったと思った時には遅かった

「そうでしたか、先生。
それを聞いて俺は、安心しました。
先生。なら、その話その物も、そこまでの
詰めた話でも無いと言う解釈をしても
良いと言う事ですね?…良かった」

「獅堂ッ、お前っ、
勝手に一人で納得をする…な」

ガタンと獅堂が席から立ち上がると
回答用紙をこちらに差し出して来て

「先生、これ、答案用紙です」

獅堂が差し出して来た
小テストの答案を受け取る

「あ、ああ。確かに」

「なら、俺は慌てる必要もないと言う事ですね?」

「慌てる?何に慌てるんだ?」

受け取った答案用紙に向けていた視線を
若葉が上げるとすぐ目の前に
獅堂の顔があって

「貴方に俺を認めて貰って、
受け入れて貰う為に掛ける時間の事ですが?
時間がないならと、少々強引な手立てを
考えてしまいそうだったので、
俺もそれを聞いて安心しました。
危うく、自分の母に泣かれてしまうかも
知れませんでしたから。
なら、俺もじっくりと時間を掛けて
取り組めると言う物ですから。
では先生、また明日の補習の時間に」

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