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おとなの女性の為のえっちな恋愛カタログ

第7章 カタログ NO 5 秘密の個人授業 後編

「なぁ、獅堂。聞きたいんだが」

「どうしましたか?先生」

「お前、宇梶の欲しいジュースの店見たか?」

「先生、あそこ、
あの店、そうじゃないですか?」

店がキラキラと賑やかだから
宇梶の指定のコーラでと頼むと
コーラは売り切れだと言われて
別の電球ソーダの出店を探す羽目になって


その時に不安そうにキョロキョロしている
新田達のグループの姿を見た


「どうしたんだ?新田」

「先生?先生、ののん見なかった?
かき氷買いに行って戻って来ないの」

「さっきから、三柴を探してるんだが
見当たらないんだ、獅堂見てないか?」

そう魁人が獅堂に話しかけて来て

「いや、さっきまでスマートボールを
あっちの方でしてたけど、
あっち側では、三柴は見てないけど?
三柴は方向音痴だったよな、
暗くなって来てるし、三柴も
帰り道が分からなくなってるんじゃないか?」

新田に見張っとけと言ったので
私の言葉に責任を感じたらしく

「先生、ののん、大丈夫かな?
変な人とかに…ッ、私、先生に
ののんの事、見張っとけって
言われたのに…、ごめんなさいッ」

気にしている様子の新田の肩に
若葉が自分の手を置くと
自分の視線を新田の高さに合わせて

「大丈夫だ、新田、心配しなくていい。
三柴の事は私も探すから。
獅堂、いいか?すまないが、お前から
他の面子にもLINEしてくれるか?」

「グループラインで送ります、
先生、文面はどうしますか?」

「三柴を見てないかと言う事と、
宇梶様のお使いは遅れるとな」

「ふぇ、でも…っ、先生も
獅堂君とデートっ…だったんじゃ?」

今にも泣きそうな顔をしながら
新田がそう訴えかけて来て

「残念だが、新田。
私と、獅堂はデートじゃないからな?
今は罰ゲームのお使いの最中で、
私は祭りに獅堂と
2人で来た訳じゃないからな?
流石に地元の祭りでデートする程、
私も迂闊じゃないぞ?流石に首が飛ぶ」

「先生、連絡しました。
あっちも手分けして、
三柴を探してくれるそうです」

「そうか、獅堂。
じゃあ、私達もこの辺りを探すぞ」

今居る辺りは
そこまで人の数は多く無いが
人の波を掻き分けながら
三柴を探して大通りを歩く

「大通りよりも、裏通りの方も
探した方が良いかもな?
三柴は方向音痴だから
単純に道に迷ってるんならいいが…」

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