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おとなの女性の為のえっちな恋愛カタログ

第7章 カタログ NO 5 秘密の個人授業 後編

「大通りは、新田達と魁人に
任せて、俺と先生で裏通りを探しますか?」

「ああ。そうだな、新田にLINEをして
あっちは新田達に任せよう」

そう言って祭りの喧騒から離れた
裏通りに足を踏み込んで
提灯もない街灯の明かりだけを頼りに
裏通りを指導と2人で進んで行く

夏に浴衣なんて 
普段なら暑くて堪らないだろうが

妙に胸の辺りがザワザワとして落ち着かない

「この辺りにも居なさそうだな」

「宇梶が祭りの本部に、呼び出しの
放送をして貰いに行ってくれてるそうです」

会場のあちらこちらに設置してある
スピーカーから 三柴を本部のある
小学校の方へ呼び出す放送があって

「ああ、放送…これに三柴が…って
先生?どうかしましたか?」

「ちょっと待て…、今、
声が聞こえた気がする三柴の」

「三柴の声がですか?」

こんな裏通りのシャッター街で
ひとりで三柴が何をして居るのかと
獅堂は疑問に感じていて
一人で居るなら声を出す事も無いだろうし
先生は三柴の声が聞こえたと言って居た

その声が聞こえたと言う方向に
ズンズンと進んで行く
若葉の後を追いかける

「獅堂、宇梶達と
連絡して合流出来るか?
いいか、良く聞け獅堂。決してお前は
ひとりでは来るな。そっちに
駐在所があるだろ?そこに駐在さんが
居れば一緒に宇梶達が揃ってから来い」

「せ、先生は?どうするつもりですか?」

「私か?私は時間稼ぎだ…いや、
違うな、生徒指導…だな」

「だったら一緒にッ、俺も行きます」

「いや、来るな。
連絡出来る動ける人間がいる方がいい。
獅堂、なるべく早く、頼むぞ?」

その若葉の言葉に
獅堂が頷いてここからほど近い
駐在所に向かって走り出した

随分と祭りの中心地からは離れている
ここは古い商店街だから
店ばかりで家も無い
多少大声を出しても
もうすぐ花火もうち上がればかき消される

車にでも乗せられると厄介だな

物陰に身を隠しながら

三柴の声が聞こえた方に目を凝らしつつ

自分の耳に意識を集中する


「あの~、本当にこっちなんですか?」


聞こえた

間違いない やっぱり三柴の声だ

とりあえず…三柴の生存確認は出来たな

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