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おとなの女性の為のえっちな恋愛カタログ

第7章 カタログ NO 5 秘密の個人授業 後編


「だったら、暴れないで
少しだけ、じっとして貰っても?
貴方さえ、大人しくして
じっとして貰えさえすれば
すぐに済みますから」

「んんっ、待ってくれッ
獅堂…っ、自分です…るッ」

お湯が傷に刺激になって
痛みで思わず若葉が
自分の足を引っ込めてしまって

総一郎の手から
持っていたシャワーヘッドが
床に滑り落ちて ゴトンと音を立てると

シャワーヘッドが
まるで生きている様に
シャワールームの床の上を暴れると

ザァアアアアアァッ…と

上から勢いのいい雨が
バスルーム全体に降り注いで

大雨にでも見舞われた様になってしまっていた

ボタボタと総一郎の髪から
水滴がしたたり落ちて

「困りましたね…。浴衣が濡れる所か、
俺までずぶ濡れになってしまった様ですがね。
都合のいい事に、ここはバスルームだし。
このまま、汗…も、汚れも落としてしまっても?」

「で、でも、私は家だから良いが
獅堂、お前ッ。その、びしょ濡れの浴衣で
どうやって家まで帰るつもりなんだ?」

そう若葉が指摘する通りに
頭から派手にシャワーを浴びたのだから

当然お互いの浴衣もずぶ濡れ状態で

濡れた浴衣が身体に纏わりついていた

「さっき、言いませんでしたか?先生。
俺の浴衣、洗えるやつなんで。
先生のそれのついでに、
俺の浴衣も洗濯を、お願いしたいのですが?」

自分の浴衣は…汚れやら汗やらで
洗うつもりには…していたけど…
洗濯する私の浴衣と一緒に
自分の浴衣も洗濯して欲しいと
そう獅堂が…言って来て

彼は…家に上がる理由だけじゃなくて
このまま家に居座る理由も…
今の…これで用意してしまって居て

こんなベチャベチャのままの彼を
家から帰れと追い出す事は
こっちにだって…出来るはずなくて

いつの間にか…落ち着くまでのはずが
浴衣の洗濯が終わるまでの時間に
変わってしまって居た

スルッと獅堂の指先が
若葉の頬に触れて来て

雨が降りしきるバスルームの中で

止まないシャワーの雨に打たれながら

お互いの唇を求めて重ねる


「んっ…、ふ、…はぁ、獅堂…ッ」

「先生。…先生の、こっちの方も
傷になってないか確かめても?」

そう言ってキスの合間に
総一郎が濡れた浴衣の上から
若葉の膝に触れて来る

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