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おとなの女性の為のえっちな恋愛カタログ

第8章 NO 6 にゃんにゃんにゃんの日


「えー?でも、どう考えても
相性がいいと思うし、美味しいと思うの。
でも、オリーブじゃなくて
これにクリームチーズ挟んで
蜂蜜を掛けても美味しいと思わない?
絶対、合いそうじゃない?
冷蔵庫に蜂蜜とクリームチーズあるけど。
プロシュートがそれだけしかないんだけどね?」

ののかの言葉に透真が
何て事を言うんだと言う顔をして
ののかの方を見て来るから

「ののか、ののかはさ、毎回毎回
なんで、そんな怖い事言うの?
その説明だけで、味が想像できるじゃん?
だから、ののかと食べ物の話をするの
俺は嫌いなんだよ、食べたくなるからさ…」


今それが食べれない状況で
ののかがそれを言葉にすると
自分の脳がその味を想像してしまって
口が悲しいかな
その味を欲してしまう

悔しいけども…だ

「今度は、プロシュート、
もう一つ買っとくから。
ね?今はこれで我慢してくれる?」

申し訳が無さそうにして
ののかが透真に言って来る

「なら、俺を我慢させる分さ。
別の方は我慢しなくていいって事?」

透真の言葉にののかが目を
丸くさせて首を傾げると

「別の方って?」

それに そっちは我慢しないって

それは 一体… 何の……

サラっ…と 透真が
ののかの髪を一束すくい上げて
その髪をサラサラと指を滑らせて

ゆっくりと零して行くと

ジッと私の目を見つめている
透真の熱を帯びた目と視線がぶつかる

「食欲が満たされたんだ…しさ。
次は当然…あっちの欲もさ、ののかが
俺を…満たしてくれる感じでしょ?」

そう熱を帯びた声で
耳元で囁かれて
その吐息が耳をくすぐってくる

「あっち…って、言うのは…
どっちの方…なのかなぁ?透真さん」

「何なの?分かってるのに
そんな事、言っちゃっていいの?
良いの?俺にそう言っちゃってさ。
ののかに俺が…、満たせないなんて
言ったりしないよね?ねぇ?ののか。
それにさぁ、俺を満たしていいって
許されているのはさ、ののかだけで。
その逆も…そうでしょ?違った?」

鼓膜を揺らす 透真の声から
普段の透真にはない
艶のある色気を感じてしまって
ゾクゾクと背筋が震えるのを感じる

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