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おとなの女性の為のえっちな恋愛カタログ

第8章 NO 6 にゃんにゃんにゃんの日

自分の両方の頬にぎゅっと
その肉球を押し付けて
ののかがその顔を緩ませていた

「って、ずっと透真の事っ
ベッドで待たせたままだったッ」

そう本来の目的を思い出して

寝室のドアの前に来て

ある事に気が付いた

このグローブしてたら
ドアが開けれないんだって

外してしまえばいいんだろうけど

今の私は猫なんだから
猫ちゃんはドア開けて欲しい時って

確か ドアをカリカリってするよね?

猫の手の形のグローブの
指の先端には小さな爪を模した
プラスチックのパーツがちょっとだけ
出た爪の先を表現してあって

カリカリとドアをその爪で
先は丸くしてあるから
実際には引っ掻く動作をしながら

「にゃーぉ、にゃーぉ」

猫の鳴き声を真似してみる

あんまり物真似とかは
得意じゃないけど
野良猫とかに話しかける時に

猫の鳴き声の真似はしてたから

我ながらにこれは少し
自信があるんだけどね

ガチャとドアが開いて
その隙間にすっと
自分のその手を差し込んで

ドアを開けると
スルッと透真の脇を過ぎて

寝室の中に入った

「可愛いい猫の鳴き声が、
聞こえると思ってたら
ののか、だったんだな」

透真がベッドの上にあがると
トントンと自分の隣を叩いて
ののかに向けて合図をして来る

「おいで、ののか。
ののかの毛を俺が
ブラッシングしてあげるからさ」

そう透真に言われて
ののかがベッドにあがると

自分の膝の上に座る様に促されて

彼の方に後頭部を向けて
透真の膝の上に座った

ブラシで髪の毛を丁寧に
ブラッシングされてしまって

「ののかの髪の毛ってさ
サラサラしててさ、ツヤツヤだよね。
っと、今は猫だから、良い毛並みを
しているって言った方がいい?
ブラッシングはこれぐらいにして置いて。
ののか、俺の膝の上に
自分の顎を乗せるてみてよ?
約束通り、頭を撫で撫でしてあげるから」

ベットの上に突っ伏して
自分の顎を預ける様にして
透真の膝の上に置いた

今の自分の体勢を例えるなら
ピラミッドの隣のスフィンクスの様な

そんな体勢になっているんだけども

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