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おとなの女性の為のえっちな恋愛カタログ

第8章 NO 6 にゃんにゃんにゃんの日

ナデナデと頭を撫でられて
その心地いい刺激に
ののかが目を細める

「ののかは、マジで、
頭を撫でられるのが好きな。
そんな気持ち良さそうな、
気の抜けた顔をされちゃったらさ。
もっとナデナデしたくなるじゃん」

でも こうして

透真に毎日

頭ナデナデして貰えるなら

猫の生活も悪くないかもって

そんな風に思えてしまう

「ふにゃ…」

温かくて大きな手に
よしよしと頭を撫でられていると

その心地い 刺激に
ついゴロゴロと
喉を鳴らしてしまいたくなる

「その顔は、頭ナデナデされて。
気持ちがいい~…って
言う顔でしょ?ののか」

「にゃ~お」

自分は今は猫

自分は今は猫

全力で猫になるんだと

そんな自己暗示を自分に掛けると

不思議と猫の気持ちになれる…様な気がする

でも 気持ちいいな

頭 ナデナデして貰って

とぉ―――ても心地いい

ふにゃーってなっちゃう

スルッと頭を撫でていた
透真の手が頭から離れて
もう終わりなの?と
ののかがその顔を顰める

「もっと、ののかの
別の場所も…撫で撫でしないとね。
可愛い可愛い、してあげるからね?ののか」

透真の手が頬を撫でて
顎をクイッと持ち上げると
そのまま喉の下を撫でられる

「猫はここが好きじゃない?
ののかは、嫌そうな顔だけどね」

「むぅ~」

自分は今は全力で猫をしているので
言葉にはせずに
不快のオーラを出すしかないんだけども
この尻尾が自分の意思で動かせるなら

猫が機嫌が悪い時にする
あの床にビタンビタンって
叩きつける振り方してやりたい気分だし

ああ そっか!

そうすれば いいのか

この尻尾は自分で動かせはしないけど
自分で根元を持って
不機嫌そうにビシビシとベットに
叩きつける様に動かせばいいんだ

「そこまで忠実に猫の気持ちをさ
再現してくれなくても良かったんだけどね?
わかったわかった。嫌なのね。
はいはい、ここは撫でるな…って事ね」

そのジェスチャーを
透真の方も汲んでくれたらしく

喉を撫でるのを止めてくれた

猫ちゃんもみんながみんな
喉が好きって訳じゃないし
ここ嫌いな子もいるもんね

「にゃーん」

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