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おとなの女性の為のえっちな恋愛カタログ

第9章 カタログ NO 7 たまにはこんなデートでも

今から池袋へ出かけると言われて
それも泊まりだと今聞いた

と言うより 石黒さんと
付き合う様になって1年と7ヶ月になるけど

石黒さんのアパートかラブホテル以外に
お泊りはした事は無くて

「あのですねぇ、石黒さん」

「ん?用意しねぇのか?」

「これって、旅行…ですか?」

「嫌か?」

「いいんですか?旅行っ…、初めて…でっ」

ぽりぽりと石黒が自分の頬を掻いて

「あー、その、あれだ、アレっ、
前から旅行行きてぇ行きてぇ言ってただろ?
そろそろ、自粛も飽きたしな。
今まで、ずっと我慢してたんだからよ。
1泊ぐれぇなら、都内ならいいだろ?」

準備と言っても元々週末は
石黒さんのアパートに居るから
持って来てる荷物を
いつも週末の荷物を入れている
1番小さいサイズのキャリーバックに戻すだけだ

ガバッと石黒にゆりかが抱きついて

「きゃあぁん、嬉しい。
嬉しいですッ、石黒さんと旅行とかっ。
行けるなんてぇ、思ってませんでしたぁ~」

都内で泊るってだけなのに
こんなに喜んでもらっちまっていいもんかと
言い出した石黒自身も ゆりかが
全身で喜びを表してくれて
悪い気はしないと感じて 
自分の胸が満たされる感覚を感じて居た

よしよしと愛おしい彼女の頭を撫でてやると
嬉しそうに目を細めてすりすりと
ゆりかが身体を擦り寄せて来るから

「んじゃあ、さっさと準備しろ。
んなこと、してっと、俺に襲われんぞ?」

そうゆりかに脅しをかける様にして
囁くと むぅ~とゆりかが口を尖らせて
難しい顔をしていて

「うーーーん。でも、えっちしたいかも~ッ」

「朝しただろうが、今は我慢しとけ」

ぽんぽんと今からしたら遅くなると
言いたげに頭を撫でられながら
石黒に言われてしまった

「だってぇ~、さっきしてないですぅ~」

「だぁっ、お前はうるせぇな。
さっさとしねぇと置いてくぞ」

ブーブーと文句を言いながらも
部屋に用意をしに行ったので
その背中を見送ると

冷蔵庫に箱で買って備蓄してる
ブラックの缶コーヒーを取り出して
ソファに座ってそれを流し込む様にして飲んだ

渡会のヤローからしたら
俺のこのコーヒーの飲み方は
邪道だと前にケチをつけられたが

俺が どうコーヒーを飲もうと

俺の勝手だろうがよ

放っとけぇ


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