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おとなの女性の為のえっちな恋愛カタログ

第11章 カタログ NO 9 ユガミノクニ

その言葉にドキリと胸が跳ねた

「知らねぇで家に上げてくれたって
事じゃねぇもんなァ?アンタは。
俺達がどんなお友達かも知ってて。
アンタは家に上げたんだろ?」

「言える言える、だって、今までの子は
知ってて上げてないもん。そうなるまで
気が付いて無かった感じだったけど?」

「だったら、お二人は…その先を
ご存じ…なのですよね?」

いや…その答えならもう聞いたか
長くは続かないと


「指は触れないと…聞きましたが?」

「ああ。それ?信じてるの?健気」


宇梶のその言葉が 引っかかった

果たして私が取ろうとしてる行動は

健気なのだろうか?と


「赤い椅子の部屋…、あるだろ?」


朝に感じたあの部屋の異常な感じ

石黒の言葉で
その異様さの原因に気が付いて


「でも、私は、言ってない…」

「だろうな。だから手を触れるな…
ってやつなんだろうけどな」

「え?じゃあ、沙夜ちゃんは
獅堂との約束守ってるのに?
赤い椅子の部屋なの?鬼畜過ぎじゃん」

お仕置き…なのだろうか?

この部屋で繰り返されていたのは


最初にした約束を守らなかったから


でも だったら 何故

私は約束 守ってたのに


「朝、した時と同じように」


そう石黒が静かに言って来て

全然違う声なのに
彼に言われている様に感じる

自分の手が微かに震えてるのが分かる

一枚 また一枚と

沙夜が着ていた物を全て脱いで


赤い椅子の上に座った


そう言えば…海外には
電気椅子って処刑方法もあったっけ?


だったら 私はどうして

ここに座らされるのか



冤罪で処刑される罪人にでもなった気分だ



ガチャンと手首と足首を
手錠にも似た拘束具で椅子の足に固定される


これだとますます
処刑される死刑囚の様だ


いや そうか そうなのかも知れない


約束を破ったから

今までの人は 罰を与えられていたのなら


「泣いてもいいけど?泣かないの?
ここってさ、部屋…変だと思わない?
この部屋だけさ、防音室らしいよ」

そう宇梶が耳元で囁いて来て

理由が分からない

理由 どうして彼はそうするんだって理由

沙夜の耳に舌を這わせて来る

宇梶の右手に薄い紫色の
リモコンの様な物があって
その色が自分の中に
あるソレと同じ色をしていた

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