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おとなの女性の為のえっちな恋愛カタログ

第11章 カタログ NO 9 ユガミノクニ

もう 一個ある

そうそのローターは二つが
セットになってるやつだから
もう一個…ローターがあるけど

石黒がもう一個のローターを
その手に取るとニヤッと
不敵な笑みを浮かべて来て

ゾクッと背筋が凍る様な
そんな寒気みたいなのを感じてしまった

「やぁ、んんっ、ダメッ
これ以上はっ、ぁあん、一緒にされたらッ」

「心配ねぇだろ?獅堂も聞いてんぜ?
今、宇梶の奴が電話してるからな。
だから、ドア、開けて行ったろ?アイツ」

ブイィイイインッと振動している
ローターをクリトリスにグッと
石黒が押し付けて来て
快感が一気に強烈な程に膨れ上がる

ガチャ ガチャと椅子と四肢を
拘束して繋いで居る器具が音を立てて
沙夜が快楽に身を捩る度に
そのローターとバイブの音と混じり合う

「ゃあぁあンんッ、はぁああっん、
ぅ、ぁ、くっぁ、あぁあ゛ぁあんんッ」


ユガミノクニ


その赤い椅子の部屋のドアの隙間から

その歪んだ世界が

現実に世界に 溢れ出て来てる


宇梶はスマートフォンの向こう側の
総一郎に対して尋ねた


『でさぁ、お前はどうしたい訳?
いつもみたく、ほったらかし?
沙夜ちゃんは、お前との約束
ちゃんと守ってたみたいじゃん』

『だから、
触れるなと…俺は言ったんだが?』

『お前さ、怒ってんの?』

宇梶の言葉に総一郎からの返事はない

会話が途切れて

部屋から漏れる 歪みだけが

その向こう側から聞こえる


怒ってる?…宇梶が言った言葉が引っかかる

俺は怒ってるのか?


『だから、必要あったのかって
俺は聞いてる訳よ?獅堂』

『沙夜に、会わせろと言ったのは
お前じゃなかったのか?宇梶』


そう言っている自分の口調に
酷く棘があるのに気が付いて

自分が怒ってるだと気が付いた


『それにさ、俺達が
指一本触らなくてもさぁ?
あっちからは、してもいい訳でしょ?
あっちからそうしてくれって、
言って来たら?今、石黒が
大分、イカせまくってるみたいだけど?』

『今まで、の時みたいにか?』

今までのこの

確認行為の結果は…そうだったが

宇梶の声の後ろで
沙夜の声が聞こえる


『じゃあさ、聞き方変えるわ。
だったら、どうして、あの子だけ
今までの子と条件違う訳?』


その 宇梶の言葉に気付いたんだ

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