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ソルティビッチ

第1章 ソルティビッチ…

 3

「こんな寒い、秋雨の降る夜だから暇ねぇ…
 もう閉めちゃおうかなぁ…」
 店長であり、バーテンダーの彩ちゃんがそう呟いてきた。

「あ…じゃぁ、ウチに来る?」

「うん…そうするかなぁ」

 わたし自身もこんな秋雨のそぼ降る夜は…



「あぁん、あ、彩ちゃん…」

「はぁ、ゆ、悠里さん…」

 こんな冷たい秋雨のそぼ降る夜は昂ぶりが疼き、堪らない…

 ピチャ、ピチャ、ピチャ…

「あぁん、あ、あやちゃぁん、もっと、もっとぉ舐めてぇぇ…」

「は、ふぅ、あん、そ、そこぉ…」

 そう、わたしと彩ちゃんはレズビアンのパートナーでもある…
 お互いに両方、つまり、バイセクシャルであった。

 だから、こうして、たまに…
 お互いを慰め合う関係でもあるのだ。

 わたしと彩ちゃんは、いわゆるシックスナインという体位となって、お互いを舐め、指先で弄り、昂ぶり合っていた。

「はぁん、ぁ、ぅ、あやちゃん、そ、そこぉ、く、クリを…」

 ピチャ、ピチャ、ピチャ…

「んん、ゆ、ゆりさぁん、もっと奥までぇぇ…」

 わたしはどちらかといえばクリトリス派…
 彩ちゃんは中の奥派なのだ。

 そしてわたし達は、高校時代のバスケ部の先輩、後輩の間柄であり…

 数年前に偶然再会し…

 必然的な流れにより、こんなレズビアンの関係になったのである。

 そしてわたしは彩ちゃんに対しては…

 決してビッチなクソ女ではなく…

 こと、このレズビアンセックスに於いては、従順なメス犬的な…
 どちらかといえばエム的な女であった。

「あぁん、あっ、イッ、イクぅ、あやちゃぁん、イッちゃうぅぅ…」
 そしてわたしは彩ちゃんの舌の感触に、瞬く間に絶頂感を迎えてしまう。

「あんっ、っくうぅぅ…」
 激しく身悶え、震え、絶頂する。


「はぁ、はぁ、はぁぁ…」

 わたしは絶頂感の快感の余韻に浸りながら、ベッドでうつ伏せになり、喘いでいた…




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