お人好しは何かと巻き込まれる
第11章 事後報告と勇者の憂鬱
「どうして不満そうな顔をしてたのか
最初はよくわからなかったけど
あなたを大事そうに抱きかかえて
行く後ろ姿を見てたらわかったわ。
村のみんなも勇者様の溺愛ぶりを
語っていたわよ」
「そ、そ、そんな事…」
「あら、証明してあげましょうか?」
その時、少し遠くにフォルトが
町の女の子達に囲まれながら
こちらにやってくるのが見えた。
強くてかっこいいフォルトは女の子に
いつだって人気がある。
また心がモヤモヤしてきた。
その顔を見てライラが笑う。
「何もヤキモチ焼かなくても大丈夫よ!
自分に自信持って!」
そう言ってライラは
ルシアリアを抱き締めてくれた。
「ライラ…ありがとう」
お礼を言って抱き締め返そうと
腕を上げた時、肩を掴まれ後ろに引かれた。
トンと後頭部が当たったのは
フォルトの胸で後ろに引っ張ったのも
フォルトだった。
「フォルト?どうしたの?」
つい先程まで女の子に囲まれて少し
遠くにいたと思っていたのに
気付いたらすぐ後ろにいて驚いた。
最初はよくわからなかったけど
あなたを大事そうに抱きかかえて
行く後ろ姿を見てたらわかったわ。
村のみんなも勇者様の溺愛ぶりを
語っていたわよ」
「そ、そ、そんな事…」
「あら、証明してあげましょうか?」
その時、少し遠くにフォルトが
町の女の子達に囲まれながら
こちらにやってくるのが見えた。
強くてかっこいいフォルトは女の子に
いつだって人気がある。
また心がモヤモヤしてきた。
その顔を見てライラが笑う。
「何もヤキモチ焼かなくても大丈夫よ!
自分に自信持って!」
そう言ってライラは
ルシアリアを抱き締めてくれた。
「ライラ…ありがとう」
お礼を言って抱き締め返そうと
腕を上げた時、肩を掴まれ後ろに引かれた。
トンと後頭部が当たったのは
フォルトの胸で後ろに引っ張ったのも
フォルトだった。
「フォルト?どうしたの?」
つい先程まで女の子に囲まれて少し
遠くにいたと思っていたのに
気付いたらすぐ後ろにいて驚いた。