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お人好しは何かと巻き込まれる

第12章 旅立ち 初めての野宿

フォルトも疲れてるだろうとも思ったが
くっついていたいという願望に逆らえず
フォルトの膝の上に座らせてもらう。

直ぐ様、フォルトがギュウーと
抱き締めてくる。

ルシアリアも前に回ってきた
フォルトの腕を握って身を任せる。

「すごい癒やされる」

「フォルトも私の事言えないくらい
安上がりだね。これで疲れが取れるなら
どうぞ使って。というか重くなって
きたらすぐに降りるから言ってね」

「重く感じる事なんてないから
ずっとここにいて」

自分の腕の中にルシアリアがいる
幸せを噛みしめる。

辺りは暗くなり星が綺麗に輝いている。
二人で綺麗な空を見上げる。

「ルアとこんなふうに旅に
出れる日が来るなんて思ってもなかった。
冒険者になって今が一番楽しい」

「フォルトは大袈裟だなぁ。
でも私もフォルトと一緒に
旅ができてすごく嬉しい」

どちらともなく口づけを交わす。

するとルシアリアのお尻の下に
硬い物が当たる。

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