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お人好しは何かと巻き込まれる

第13章 エキドナのまじない

バンッと大きな音を立てて部屋に
入ってきたのは今一番会いたいフォルトだった。

「ルア!」

「フォルト!」

部屋の状況を見て3人の首筋に手刀を放ち気絶させる。

「ルア!大丈夫か?一体どうしてこんな事に」

「フォルト!良かった。ごめっ…」

ポロポロ涙が溢れる。

その時、ルシアリアの左手の甲に
光る印をフォルトが見つける。

「それは、まさか誘淫の印?
なんでルアに!?
とりあえずこいつらは外に…」

フォルトは三人組をポイポイと
部屋の外に放り出し鍵をかけ
部屋とルシアリア自身に二重の結界を張った。

「これで他の奴らには影響はないはずだ」

「フォルトは?」

「俺は…俺もルアに優しくしてやれそうにない。
結界を張ってるのにこの効力はおかしい。
だから、別の部屋に行くよ」

フォルトは余程我慢してるのか額を抑え込む。

「フォルト…っ」

どうするのが正解かわからず涙が溢れる。

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