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お人好しは何かと巻き込まれる

第14章 エキドナの歓迎

ピピとその魔法陣の上に行くと魔法陣が
淡く光り出す。

光が強くなって目を閉じる。

「ほら、着いたぞ」

一瞬で目的地に着いたようだ。

次に目を開けるとそこは宮殿のような
立派な建物だった。

「わぁ!本当にワープした!すごいね!」

初めての移動魔法に素直に感激してると
ピピが得意気に胸を張ったように見えた。

「さぁ、エキドナ様がいらっしゃるのは
こっちだ。ついてこい」

白い石の素材で出来た大きな宮殿を案内される。
他の生き物には会わない。

「ピピ、ここはエキドナさん以外に
誰も住んでないの?」

「そこら中にたくさん潜んでる。
エキドナ様との謁見が先だから隠れてるのだろう」

「そうなんだ!みんなと仲良くできるといいなぁ」

「小娘は魔物を恐れぬのだな」

「うん!だって魔物にも恐い魔物だけじゃなくて
仲良くなれる魔物もいるって知ってるから」

「…そうか。人間も小娘のような者
ばかりだといいのだがな」

「人間にも悪い人はいるけど、いい人も
たくさんいるからきっと仲良くなれるよ」

「そうだといいな。さぁ、ここが謁見の間だ」


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