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お人好しは何かと巻き込まれる

第16章 思わぬ災難

魔法陣がある家から出るとそこは
もうドラク村の端だった。

「フォルトもここにいるはずだよね。探さなきゃ」

フォルトとの再会を一番に村へ踏み出した。



ドラク村は冒険者の行き来があって
アルク村より栄えているようだ。

やはりドラゴンからの被害があったようで
村の端の方の生け垣や古びた家など
壊れているのが見て取れる。

フォルトが心配になってきてドラゴンの
いる場所を聞こうと村の中心に向かう。

と、そこに声が掛けられた。

「ちょっとあなた!」

怒っているようだが、澄んだとても綺麗な声だ。

「はい?私ですか?」

振り返るとその声に相応しくとても
可愛らしくて整った顔で見た目は
同い年くらいの少女がいた。

金髪のふわふわした綺麗な長い髪に
透き通る紫色の瞳を持っていた。

エキドナも綺麗だったが目の前の子も
同じくらいに目を引く美しさを持っていた。

「そう、あなたよ。あなたがもしかして…ルア?」


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