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お人好しは何かと巻き込まれる

第16章 思わぬ災難

逃げ出したい気持ちが膨れ上がるが
女の子を見捨てるわけにはいかない。

キノコを探すふりをして盗賊が来た
道の方へ進もうとすると盗賊が
近づいてきた。

盗賊二人がルシアリアの両脇に来たと
思ったらそれぞれ腕を掴まれる。

「ねーちゃん、ちょっとおじさん達に
付き合ってくれよ」

「すみません。家で妹が待ってるので…」

「もっと良いもん食わしてやるからよぉ」

問答無用で両脇を固められ洞窟の奥に
連れて行かれる。

女の子から自分に意識が向いたのは
計画通りだが、この先をどうしたら
いいか何も考えてない。


危険を知らせるペンダントがあるので
時間を稼いでいたらフォルトが助けに
きてくれる事を祈る。


洞窟の奥は広くなっており盗賊達の
一時凌ぎの休憩場に使っているようだ。

そこには髭の生えた如何にも悪そうな
事をしてますというような容姿の
男が一人待っていた。
 

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