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お人好しは何かと巻き込まれる

第20章 ドラゴンとの協定

ギーニが改めてお礼を伝えると
ルシアリアの額にキスをした。

「なっ…!?おまえ!」

あまりに一瞬の出来事でルシアリアも
フォルトも不意をつかれた。

「あっ…!」

ルシアリアの全身がホワッと淡く光る。

この感覚は味わったことがある。

「フォルト、待って」

ギーニの胸ぐらをつかむフォルトを止める。

「何か…加護をくれたの?」

「そうだ。治癒の礼に我の加護をやろう。

お主は騙されやすそうだからな見透す目
龍眼の力を使えるようにしてやったぞ」

「龍眼…?」

「人を見極めたり、嘘か本当かわかったり
人には見えない物が見えたり…
役に立つはずよ」

シェーラが龍眼の説明をしてくれる。

「感情が先走って我らも使いきれてないがな」

ガハハと豪快にギーニが笑う。

特に見え方も変わらないし何も変わってない
ように思えるが、加護をもらえるなんて
ありがたいのでお礼を伝える。



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