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お人好しは何かと巻き込まれる

第22章 小さな呼び声

妖精は自分達が見える人間がいると思って
なくて戸惑う。

後ろの怪我をしている妖精はかなり
重傷なようで木に身を
預けて横たわっている。

「怪我をしているね。大丈夫?今治すからね」

「あなた治癒魔法が使えるの!?」

返事のかわりに手を伸ばし治癒魔法をかける。

優しい光が灯り消えた時には
怪我が治っていた。

「…すごい!……傷が…治った…」

目の前で見る見るうちに深い傷が消えていった。

信じられないというように自分の体を
確かめている妖精2人。

元気な方の妖精も擦り傷があったが
一緒に治ったようだ。

「あなた何者なの?」

「私はルシアリア。治癒魔法が得意なの」

怖がらせないように笑顔で答える。

木に預けていた妖精は体を起こし
ルシアリアを見つめてくる。

「ルシアリア、類稀なる人の子よ。
傷を治してくれた事、感謝します。

私は妖精女王のエスカテーラー。
ここでの偶然の出会いに感謝致します」


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