お人好しは何かと巻き込まれる
第22章 小さな呼び声
「異質?」
「巨大なタランチュラの体の上に
人間のような上半身がくってついていました。
あんな魔物は見た事がありません」
顔色を悪くし本当に怯えた顔で
震える体を抱き締めながら説明してくれる。
そこに上から声が聞こえてきた。
「そりゃあ、俺の事かい?」
男にしては甲高い声が響く。
ハッとして上を見上げるとルシアリアの
後ろにある大きな木の上に今話していた
異質のタランチュラがニヤニヤ笑った
顔をして木にへばりついていた。
ルシアリアが想像してたよりだいぶ大きい。
足の先まで入れれば3mはある巨大な蜘蛛に
成人男性の上半身が一体となっている。
ルシアリアは腕を広げ背中に妖精二人を隠す。
「もう妖精には用はないよ。羽根は手に
入れられたからなぁ」
異質なタランチュラの手には妖精から
毟り取った綺麗な羽根が握られていた。
「くっ…!」
ルシアリアの後ろでエスカテーラーと
フィアが悔しそうに顔を歪める。
「俺が今探してたのは人間の女だよぉ!」
「巨大なタランチュラの体の上に
人間のような上半身がくってついていました。
あんな魔物は見た事がありません」
顔色を悪くし本当に怯えた顔で
震える体を抱き締めながら説明してくれる。
そこに上から声が聞こえてきた。
「そりゃあ、俺の事かい?」
男にしては甲高い声が響く。
ハッとして上を見上げるとルシアリアの
後ろにある大きな木の上に今話していた
異質のタランチュラがニヤニヤ笑った
顔をして木にへばりついていた。
ルシアリアが想像してたよりだいぶ大きい。
足の先まで入れれば3mはある巨大な蜘蛛に
成人男性の上半身が一体となっている。
ルシアリアは腕を広げ背中に妖精二人を隠す。
「もう妖精には用はないよ。羽根は手に
入れられたからなぁ」
異質なタランチュラの手には妖精から
毟り取った綺麗な羽根が握られていた。
「くっ…!」
ルシアリアの後ろでエスカテーラーと
フィアが悔しそうに顔を歪める。
「俺が今探してたのは人間の女だよぉ!」